こんにちは。
夏休みが終わってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、練馬区立美術館で現在も開催中の展覧会「平田晃久:人間の波打ちぎわ」のお話です。
平田晃久氏は、「からまりしろ」というコンセプトをもとに数々の建築を手がける気鋭の建築家の1人として知られています。
まず最初に「からまりしろ」とは一体何なのかということを申し上げますと、
はっきりと形作られる空間領域とは異なり、「ふわふわとした隙間の錯綜」、つまりはあらゆる物質の傍らとも言える領域の重なりを指します。それは人間世界に限ったことではなく、植物、動物、異なる時空の文化なども含んだ広義での生命体との共有可能性を探る試みでもあり、人間が狭い意味での「人間」から自由になる未来に向けた試みでもあります。
(※展覧会HPより引用)
建築家が使う言葉は小難しいことが多いですが(笑)、
展示を通して建築家の世界観に少しでも迫ることができればと思い、いざ会場へ。
展示を通して感じることは、有機的な造形物が違和感なく住宅や公共建築などへと展開されているところでした。またどこか本能的に奥の方へと覗き込みたくなる、足を伸ばしてみたいという感覚を持ちました。
本展が開催されている練馬区立美術館ですが、
こちらは建て替えが決定されており、
平田晃久氏が設計を担当します。
その設計プロセスについても展示内で紹介されており、
地元住民との対話やワークショップを行ないながら、
練馬の地域的な特性を踏まえ、アイデアが模型へと変換されていくのも見どころです。
それでは。