こんにちは。
今日は神奈川県にある「横須賀美術館」について書きたいと思います。
「横須賀美術館」は建築家・山本理顕氏によって設計されました。
2024年に山本氏がプリツカー賞を受賞されたこともあり、あらためてその魅力に触れたいと思い、訪れることにしました。
この美術館は、海を見下ろす傾斜地の上に建てられています。
アプローチは、ふもとからスロープを登っていきます。
屋上には海が一望できるテラスがあります。
建物はその景色の邪魔しないように、風景に溶け込んでいました。
階段やエレベーターの塔屋部分はガラス張りになっていて、塔屋越しに海が見通せる構成になっています。
空・海・建築が一体になったような、透明感のある建築だなと感じました。
外から、室内側をのぞくと、ガラスの中に白い箱のようなものが浮かんでいます。
この白い箱の中にギャラリーなどの内部空間が収まっています。
屋上から階段を下りていく途中、
白い箱とガラスの外皮のちょうど間が覗けるポイントがありました。
ガラスの外皮と白い箱を支えるための構造システムが垣間見え、圧巻でした。
白い箱の内に入ると、柔らかい光が入る、落ち着いた空間が広がっていました。
至る所に設けられた丸い穴は
光を取り入れるための天窓だったり、外の景色を切り取るための丸窓だったりします。
丸窓からのぞく人の影や遠くに見える海が素敵。
景色がまるでアート作品のように、素敵に切り取られていました。
今回は企画展も楽しみ、横須賀美術館を満喫できました。
現在は「山本理顕展」が開催されているようです。
設計者本人の展覧会が、自ら設計した空間で開かれているという、
山本氏を深く知り、感じられる絶好の機会だと思います。
建築好きの方はもちろん、ただ海を眺めてリフレッシュしたい方にもおすすめです。
ぜひ足を運んでみてください。