本日は、解体工事~木工事までをご紹介いたします!
こんにちは、施工管理のMATSUです。
実は以前もnuLIVEにたびたび登場していたのですが、私が最後に記事を書いたのはかれこれ4年前…。時が過ぎるのは早いですね(笑)。
またちょくちょく登場させていただき、私が担当するリノベ工事の様子をお伝えしていければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします◎
さて、この4年間も相変わらずnuリノベーション(以下、nu)の施工担当として様々なリノベ工事の現場に立ち会ってきたわけですが、最近は息子と過ごす日常の中で気付いた“住宅に必要な安心・安全とは?”をより一層意識しながら、日々現場を練り歩いています。
(寒すぎる冬に疲れ、夏に行った沖縄を思い出しがちな今日この頃…。)
さて気を取り直して(笑)、今回のnuLIVEでは様々な仕上げ材が散りばめられたリノベ物件をご紹介いたします。
後編では珪藻土やモールテックスなどリノベならではの素敵な仕上げをご紹介しようと思いますが、前編はそのベースとなる下地づくりの様子をお届け!
さっそく物件の概要から見ていきましょう。
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◎CONCEPT
As time goes by
キッチン×天然素材
ブラックチェリーを敷き詰めた床と珪藻土で仕上げた壁が、上質でどこか懐かしい空気を醸す空間。
間取りの中心に据えたキッチンを起点に個室やユーティリティを配置することで
家族の笑顔がLDKで交差する動線をつくりだしました。
天井のコーナーに設えたアールの意匠がシンプルな空間に柔らかなアクセントをプラス。
時間の経過とともに愛着がより深まっていく、経年変化を愉しむ住処が完成しました。
◎PLAN
◎IMAGE PERSPECTIVE
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まずは、解体工事終盤の写真をご覧ください。
△バルコニー側から室内に向かって
△個室側からLDKに向かって
△窓際から個室側に向かって
解体も終盤になると、元の間取りもほぼ分からなくなってきますね。
同時に、新しい空間が出来上がっていくイメージが具体的に湧いてきてワクワクする瞬間でもあります。
こちらの物件では解体後直ぐに新規計画の為に“ある工事”を実施しました。
それは『コア抜き工事』。
「エアコンのスリーブを通す穴が無い!」、「室内にあった給湯器をバルコニーに出して空間を広く使いたい!」といった際に、今まで通せなかった配管を外部へとつなげるために行う穿孔工事となります。
今回の物件はもともと洗面室の奥に電気温水器を置くスペースが設けられていましたが、水回りをより広く使えるように今回のリノベーションで温水器をバルコニーに出す計画。
この工事はマンションによって実施の可否が分かれますが、管理組合や管理会社への申請も無事に通り、計画通り工事を行うことができました◎
マンションの重要な構造部分に孔を設ける工事には、勿論それなりの下準備が必要…!
まずはレントゲン検査を行います。
特殊な機材を使って、構造内の鉄筋や埋設されていて目視出来ない傷つけてはならない要素がないかどうかを確認します。
次に、それらを壁面に描く墨出し作業。
間違いの無いよう、ドキドキで見守ります…!
いざ、ドリル穿孔!
こうして入念に手順を踏み、外部へと繋がる新しい道が出来上がります。
キレイな断面にうっとりです。
新たな通り道を通って、室内にあった温水器は外部に移動。
大きなスペースを占めていた機器を室外に移せたことで、活用できるスペースが拡がりました!これぞリノベーション!!
さて、下準備が終われば完成に向けて本格的に工事開始です。
天井や壁面の軸となる材料を組み合わせ、骨格づくりが始まります。
そこからはただひたすらに軸を建てていき…。
新しい間取りが出来上がってきました!
天井と壁を組み終えたら…。
設備配管を隠すように床組みをしていきます。
あっという間に出来たようにも見えますが、着手からここまでつくりあげるのに約1カ月!
図面に描かれた平面的な間取りを3Dに起こす作業は、確認や調整の繰り返し。
丁寧に進めていきます。
最後に、下地加工でのほんのひと手間をご紹介。
今回の物件では、換気用のダクトを隠す梁型を円形にし、天井のデザインのアクセントにします!
後編ではこちらの仕上がり後の様子もお届けしますね。
部屋のカタチも出来上がり、これから仕上げや設備機器設置へと工事は進捗していきます。
後編もお楽しみに!