本日は、木工事~クロス工事までをご紹介いたします!
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後編では、今回の物件の見どころでもあり、前編では未登場だった「箱収納」についてご紹介していきます!
下の写真で見ると、LDKの奥の方に見える独立壁で囲まれたエリアが「箱収納」になります。
△木工事中 (バルコニーから玄関に向かって)
それでは早速、まずは箱本体の下地組みの様子から。
梁の高さに合わせて壁を設定しているので、一部天井が抜けたような空間になっている箱収納。
下地が組み上がったら、表面の仕上げ材として「シナベニヤ」を張っていきます。
今回は一般的なベニヤだけではなく、リビング側の面の約3分の2の範囲は「有孔ボード」で仕上げていきます!
小さな穴が均等に並んだ有孔ボードは、ホームセンターやDIYショップで販売されている専用のアクセサリーを取り付けることで様々な使い方ができるため、人気の高い仕上げです!
と、ここで有孔ボードを使った事例をいくつか紹介させていただきますね。
・リノベーション事例:「ROUGH×OUTDOOR」(千葉県印西市)
△玄関土間に素地の有孔ボードを設えた事例
フックやカゴなどを組み合わせて、ご家族のアウトドア用品やご主人のバイク関係のアイテムなどが飾るように仕舞われています◎
・リノベーション事例:「towa」(東京都中央区)
△パントリー内の壁に有孔ボードを設置
カッティングボードやメッシュバッグ、エプロンなど、サッと取り出したいものが多いキッチン周りに有孔ボードは強い味方です!
・リノベーション事例:「ストリート×Black」(東京都調布市)
△エントランスとワークスペースに有孔ボードを採用
ラフなイメージが強い有効ボードですが、白塗装で仕上げるとまた違った印象に!
このようにたくさんのお宅で採用されている有孔ボードやベニヤですが、張る際には木目方向や、ベニヤの小口面(切断面)がどの方向を向くのが綺麗に見えるかなども大工さんと打合せを重ねながら施工していきます。
開口部分や壁の細かい部分を張っていき、そのあと全面を仕上げていきます。
張り上がった様子は、この後の塗装工事のパートでご紹介させていただきますね。
さて、木工事に関してもう一箇所こだわりの施工技術をご紹介します!
それはキッチンバックカウンター上部の棚に施した、必殺「ブラケット隠し」!!
棚の強度を確保するためには「ブラケット」と呼ばれる金具を取り付ける必要があります。
デザインにこだわった金具などもあり、あえて見せるデザインももちろん素敵ですが、「金具を見せずすっきり納めたい…」という要望もよくいただきます。
そんな時に、ブラケットの片側を壁内に埋込かつ、棚側にも金物の厚み分を彫り込む事でブラケット自体を見えにくくし、棚をよりスッキリと見せることができます!
細かなことですが、こういった小さなこだわりの積み重ねが、完成した空間の洗練度をより高めてくれるので、一つひとつ丁寧に施工を行なっていきます!
木工事が完了したら、仕上げ工事へと移っていきます。
まずは塗装工事!
天井、梁の現し部分を白く塗装していきます。
白塗装が施工されると部屋の中も急に明るくなりました!
箱収納もシナベニヤに塗装をすることで、かなり存在感が増してきましたね〜。
シナベニヤは素地の状態だとそこまで木目は目立ちませんが、塗装を施すと木目が際立ってきます。これは、木の表面には“導管”という細かな窪み(木目)があって、窪みには塗装材が多く染み込むから。
じっくり打ち合わせたおかげで、木目も綺麗に出ていますね◎
おっとっと…、「箱収納」の紹介はここまで…。気になる全貌は、ぜひ完成見学会にお越しいただき実物をご覧くださいませ!(^^)
さて、お次はクロス工事の前に、電気屋さんの方でスイッチやコンセントを取り付ける箇所に開口を開けていきます。
既に仕上がっている塗装面については照明器具の取付けをしていきます。
「箱収納」の陰からパシャリ。
クロス工事も順調に進んでおります!クロスが張りあがってくる時の部屋全体の雰囲気が完成されていく感覚は何度味わっても良いですね…!
真剣な眼差しです…!
いよいよ仕上げ工事も終盤に差し掛かり、残す工事は器具の設置などわずか!
前編でご紹介した、解体工事直後の同じアングルと比較すると、「仕上がってきたな〜」という感じがしますね。
床のフローリングを保護している養生シートを剥がすとさらに仕上がってきた感が増し増しになるのですが…、気になる全体の仕上りは完成後をお楽しみに!!