みなさん、こんにちは。
さて、今回もリノベーション現場の技レポをお届けいたします。
今回の技レポは、「枠をなくす」について。
nuリノベーション(以下、nu)の施工でこだわっている“美しい納まり”につながるテーマとなっておりますので、ぜひご注目ください。
さて、今回はこちらの事例のトイレの引き戸を例にあげたいと思います。
・リノベーション事例:「bright」(東京都世田谷区)
少し分かりにくいかもしれないのですが、
黒枠の扉の奥に見えるのが例のトイレの引き戸です。
こちらの事例では、戸自体は既製品のアウトセット上吊引き戸を使用しているのですが、
“美しい納まり”を実現するために施工時に細かな工夫を施しております。
リビング扉がガラスになっていて、廊下側の景色がよく見えるからこそ、
トイレの引き戸一つとっても美しい納まりが理想的ですよね。
ではまず、アウトセット引き戸について解説します。
下記の図はアウトセット引き戸を上から見た際の断面図の凡例です。
開口枠があることによって、壁と戸の隙間(赤丸ポイントで示している箇所)を6mm程に軽減できるため、光漏れや内側の部屋が隙間から見えてしまうのを防ぐ機能を果たしています。
実際に正面から見てみると、開口枠は下記のような見え方になります。
もちろんこのままでも機能的には十分なのですが…
そこは100%オーダー型のリノベーションを提供するnu!
「この開口枠の部分を、もっと美しく納めたい…」。
そんな施工担当の想いから、機能を落とさずに枠をなくす下記のような施工を行いました。
・リノベーション事例:「bright」(東京都世田谷区)
赤く囲ってあるのが造作の開口枠で、壁と同じクロスで仕上げたおかげでシームレスのように美しい納まりが実現しました。
光漏れや隙間隠しの機能はきちんと維持しながらも、見た目もきちんとキレイですよね。
ちなみに施工過程の様子はこちら。
これはクロス貼りや扉を取り付ける前の状態で、
開口部を下から見上げている状況です。
垂直方向のボードが壁から少し飛び出している(写真右の赤枠)のが分かると思いますが、
これが後の開口枠です。
改めて全体を見てみると、美しい佇まいで空間にスッと馴染んでいますね。
アウトセット引き戸は、壁厚を最小限にしながら取り付けることができるため、
リノベーションの際に選ばれる方も多いと思います。
より魅力的な引き戸に仕上げるためにも、設置の際は納まり方にまで注目してみてくださいね。
とても細かい納まりの話ですが、nuの施工に対する想いと職人さんのひと手間を掛けたこだわりのポイントをご紹介しました。
それでは、また次回の技レポでお会いしましょう!
今回もお読みいただきありがとうございました。
[2022.2.7]