こんにちは、施工監理のチバです。
やっと暖かくなってきた…と思いきやまたも冷え込んでいる最近。
年度末で何かとバタバタする時期ではありますが、3月末~4月頭の引っ越しシーズンに向け今日も現場は元気に動いております◎
さて、今回はMARUGOTO物件の解体~下地工事、設備工事についてご紹介いたします。
まずは物件コンセプトから。
―――――――――――――――――――――――――――――
木、白、コンクリートで構成されたシンプルな空間に随所に用いたブラックのカラーが映えるLDK。
リビングの壁には約300冊の本を飾るように仕舞える本棚を造作しました。
寝室、洗面室やWICなどプライベートな空間はひと続きにプランニングすることで、
より効率の良い生活動線を確保しています。
左利きのお二人のために扉の向きやスイッチプレートの位置など細部の使い勝手にまで気を配り…
そうして完成したのが、『L>R』の2LDKプランです。
―――――――――――――――――――――――――――――
今回ご紹介するこの物件…間取りの変更もさることながら、UB位置を少し移動させています。
リノベーションをする際、気を付ける点として挙げられるのが排水設備の移動です。
ご存知の方も多いかとは思われますが、排水管からPS(パイプスペース)までの高さ、排水勾配というものが建築基準法にて定められています。きちんと勾配が無いとうまく流れないためですね。
PSの場所等にもよりますが、PSから離れれば離れるほど床を上げるため必然的に天井が低くなるため圧迫感が生まれてしまいます…が、今回は諸々クリアして移動ができる物件だったので、こういったプランにすることが出来ました♪
それでは早速解体です◎
思わずびっくりしてしまうほど量(足の踏み場もありません…)の木材を出しつつ解体を進め…
とってもきれいなスケルトン状態に!
躯体現しにするとあまり美しくないことも多々あるのですが、今回はかなり綺麗な状態でした…♪
この解放感を活かしつつ、いざ施工開始です。
まずは木軸で壁を立てていきます。
天井まできちんと届いていない…?と思われるかもしれませんが、ここにはある仕掛けがあります☆
お客様と設計のこだわり詰まったこの箇所は今後のブログでご紹介しますのでお楽しみに!
木軸が立ったら次はボードと呼ばれる壁の下地を作っていきます。
弊社で主に使うのはPB(プラスターボード)と呼ばれる、つまり石こうボードです。
壁の下地なら普通の合板を使えばいいのでは?と思われるかもしれませんが、このPB。
考えたくない話ですが、万一火事のときには燃えにくく、火が燃え広がるのを防いでくれる頼もしい素材なのです…!
そんなPBにも種類があります。
左右でボードの色が違いますよね(・u・)
何が違うかと言いますと、右の黄色のものは一般的なPB、左の緑色のものは耐水性を持ったPBです。
主に水を使用するキッチンや洗面、トイレなどの施工に使われています。
リノベーションをする際はこういったところに着目してみると良いかもしれません♪
続いて床の施工です。
今回は二重床工法で、躯体とこの二重床の隙間に諸々の配管が通る形となっています。
↓↓このように床に這った管の上に床を組んでいきます。
2枚目写真右のものはいわゆる支持材です。
これを各箇所に配置したあとその上に下地材を置いて、さらに補強やたわみ防止のベニヤを重ね、ようやくフローリングが貼れるのです…!
突如床に現れたこの掘り込みは一体…?
この辺りは第3回のブログでご紹介します☆
最後はキッチンです!
プランを見ると普通のアイランドキッチンですが、ここにもお客様のこだわりが反映されています♪
↓キッチンを置く場所に腰壁を作り…
↓キッチンを設置します。
どこにこだわりを…?なんて思われるでしょうが、角度を変えると…
じゃん!
側面は木パネルと黒塗装の異素材ミックスになっております!
木の風合いと黒色の組み合わせが何ともお洒落に仕上がっていますよね♪
……というところで今回はここまでです。
次回は造作や建具の状況をお届けします◎
次回の更新もお楽しみに♪
————————————
関連記事はこちら
2.造作編
3.仕上げ編
4.竣工編
5.施工事例
————————————
チバ