みなさん、こんにちは!
今回の技レポのテーマは、「棚の固定方法」です。
シンプルな方法から、DIYで挑戦するにはちょっと難しい固定方法まで。職人技が光る「棚の固定方法」をご紹介します。
まずは、L字型の棚受け(ブラケット)を使用した事例から!
私個人の意見となりますが、やはりL字型の棚受けで棚板を固定したものが一般的な方法ではないでしょうか。
・リノベーション事例「SIMPLE×NATURAL」(埼玉県朝霞市)
他の方法に比べて設置が簡単なため、DIYでチャレンジされる方も多いですよね^^ 真鍮の棚受けの華やかさが空間のスパイスになっています。
ちなみにL字型の棚受けは棚板の下部に設置する事が一般的ですが、あえて上部に設置することも◎
・リノベーション事例「SIMPLE×SOZAI」(神奈川県横浜市)
写真左上の棚板を、こんな感じで固定しています。
上部に設置する事で棚受けの存在感が緩和され、壁面のタイルをより美しく見せることもできるんです。
さて、ここからはリノベーションならでは!の固定方法を2つご紹介します。
まずは、棚板の中に棚受け金物を埋め込む「隠し棚受け」というものを使った事例です。
・リノベーション事例:「SIMPLE×無機」(埼玉県さいたま市)
こちらの事例では、写真左の丸ミラー下部にメイク道具を置くための棚を設置。
棚受けを見せないスッキリとした施工方法で棚を固定しています。
では工事中の写真で施工の流れを追っていきます。
まずはじめに、壁の骨組になる木材に棚受け金物をビスで固定します。
壁にボード、クロスが貼り終わるとこんな状態です。
最後に、棚受け金物の棒の太さ、長さ分だけ棚板に穴を開け、ボンドを注入し、棚板を差し込んで完成です。外見からは棚受けが見えないので、特にデザインにこだわりたい部分にポイントで使うことが多い「隠し棚受け」。細部までこだわれるのもリノベーションの魅力ですね〜。
続いて2事例目は、「全ネジ吊り棚」です。
・リノベーション事例:「J’s HOBBY」(東京都渋谷区)こちらの事例では、キッチンの上部にお酒やグラスを収納するための吊り棚を設置。
天井から吊って棚を固定する場合には「全ネジ」という、ドライバーで締め付ける頭部分がない金属ネジ棒を使います。
言葉だけでは難しいので、スケッチで簡単にご紹介!笑
こちらの事例のように天井が躯体現しの場合は、まず振動ドリルという道具を使ってコンクリート天井に下穴を開けます。
その下穴にアンカーというものを打ち込み、全ネジを固定します。
そして、ナットで棚板を挟み込むと頑丈な吊棚になります。
実際に施工が終わり、キッチン全体を俯瞰してみるとこんな感じ。
バルのキッチンのような、お酒が似合う大人空間に仕上がりました!
棚板には、まだまだ私も知らない固定方法が溢れています。
これからも勉強あるのみです!