イタリア・ローマに約7年間お住まいだった経験をもつMさん。そこで体験した住まいに対する自由な価値観が、リノベーションの出発点になりました。
はじまりは、イタリア
アクアブルーの壁が爽やかなお部屋に住むMさんは、ジュエリー会社にお勤めの30代女性。Mさんはお仕事の関係でイタリア・ローマで7年間過ごしたことがありました。「イタリアの人たちは、お家をDIYで自分の生活スタイルに合わせて、 よく改造しているんです。友人は中2階を作ったりしていたんですよ。」住み慣れた家を創意工夫で作りかえ、さらに居心地よくしていく。 将来自分が家を持つなら、そんな風に自分の価値観を反映して楽しく家 をつくりたいと思われていたそう。イタリアでの長年の居住経験は、住まいに対する価値観を大きく変え、 人々の家を育てる考え方は、Mさんの家創りの原点になっています。ある時、住まいについて、”このまま家賃を払い続けるのだったら、毎月同 じ金額で家を購入し、自分の思い道りの住まいを創りたい”と考え出した そう。そして海外生活で馴染みのあった中古マンション+リノベーション という家創りの選択をします。「周辺の治安が良く、管理人が24時間常駐しているマンションを、 nu の営業の方が準備して紹介してくれました。何も言わなくても 女性が気になるポイントを押さえてくれて、安心出来たんです。」nu仲介担当の気遣いや対応で、物件紹介から安心して任せられそうだと 感じ、nuとのリノベーションがスタートしました。
美しいCUBEをちりばめて
お部屋の玄関に一歩入ると、濃いアイビーグリーンの茂みに小鳥が描かれた壁紙が ぱっと目を引きます。メインルームにつながるマリンブルーの扉を組み合わせ、エキゾチックな色の調和が、大人の雰囲気を醸し出します。
「はっきりとした色の組み合わせが好きなんです。 一般的な白を基調にした配色は考えなかったですね。」イタリアで育まれた色彩感覚から生まれる玄関のビビッドな色の組み合わせは、とてもユニーク。難しい色の配色は、nuデザイナーと相談し、バランスをとりながら進められました。メインルームのポイントは、こだわって配置されたガラスキューブ。太陽の光を反射して、空間に透明感があふれます。「大好きなガラスキューブを部屋に取り入れたくて。でも、自分ではどう配置したらいいのかイメージが湧かなかったんです。」そんなMさんにnuデザイナーが提案したのは、光の届かないバスルームやキッチンも明るくなるよう、空間全体に光が行き渡るようにガラスキューブを配置したプラン。メインルームとバスルームを仕切る壁には、1列にガラスキューブを入れシンプルに。ガラスキューブを通した光が、バスルームをロマンティックに演出します。キッチンの壁はガラスキューブの面積を大きくして、メインルームからの光が抜ける、明るい空間に仕上げました。キッチン、バスルームの配置まで、イタリアの生活雰囲気をベースに創っていったMさん。一番のお気に入りだというバスルームは、ブルーグリーンのタイルを全面に張って、海外のバスルームのような空間にしています。キッチンはシンプルにまとめ、個性的なパターンクロスで落ち着いた雰囲気に。「イタリアで暮らすような生活空間そのままに、好きなものをつめこんで、リノベーションすることにこだわりました。」そうおっしゃるMさんのお部屋は、美しいCUBEが各空間を繋ぎ、太陽の光が部屋中に行き渡ります。
私を映し出す鏡
メインルームの壁のアクアブルーは、ビビッドな色や淡い色のインテリアに も合うよう、こだわって選んだお気に入りの色。Mさんのお部屋には、カラフルなARTの文字のオブジェが置かれ、本棚にさりげなく置かれた美術の洋書もインテリアのアクセントになっています。長年家族で使っていた天童木工のテーブルに、おじいさまから譲り受けたアンティークランプを置き、古くからあるものも大切に使われているMさん。インテリアについて考えることが増えて、お部屋に合わせてトルコの絨毯も 新しく購入されました。絨毯とランプの柄もぴったりの組み合わせで、ますます素敵な住空間にされています。そんな丁寧な暮らしをするようになったことが、リノベーションをして変わったこと。落ち着ける空間を作ることに、Mさんはこだわりたかったそうです。自分らしい街、安心できる居場所を見つけて、毎日の生活を大切にされるようになったMさん。一番変わったことはなんですかと尋ねると、こうおっしゃいました。「以前はついつい衝動買いをしていたけど、今は愛着の湧くものだけを部屋に置きたくて、よく考えてから買い物をするようになりました。そこが変わったことかもしれませんね。」好きな色、インテリアなどMさんらしさが表れたこの部屋は、まるで自分を映し出す鏡のような住まい。そんな住まい創りを叶えるのが、”リノベーション”という魔法なのです。