末広がりのイメージから発展の象徴とされる数字の”8”。音楽や読書やお絵描き…好きなことをしながら家族を感じ、みんなの繋がりが発展していく住まいの完成です。
その壁、抜くことができるの?
「NO.8」にお住まいのA家族は飲食業にお勤めの旦那様、奥様ともうすぐ3歳になるすずちゃんの3人家族。旦那様が将来お仕事での独立を見据えていることから、A家族は自分達の住まいをしっかり築き、資産として保有したいという思いと、ローンを組むなら若いうちの方が条件が有利という理由から住宅購入を決意します。当時住んでいた川崎エリアを中心に新築、中古マンションを問わず物件を探し始めました。設備の綺麗な新築マンションにも魅力は感じていましたが、あらかじめ決められた間取りや部屋に自分達の生活を合わせることに違和感を感じるA夫妻。ある不動産屋で中古物件の内装について話をしていた際、いっそのこと壁を抜いて間取りを変えたいと相談したそうです。しかし、その場では結論をもらえず、歯痒い思いをします。そんな時、当時住んでいた住まいの近くでリノベーションされたビンテージマンションの一室を、雑誌で目にします。それをみて「決められた予算の中で、自分達の価値観を住まいに反映できるリノベーションが自分達に合っている」と感じたA夫妻。雑誌に載っていた数社の中から問い合わせいただいたことがnuと出会ったきっかけでした。そして始まったnuとの物件探し。最寄り駅から徒歩10分圏内、旦那様がバイク通勤をしているため職場の近く、子育てしやすい環境が条件です。「中古マンションに対して不安はなく、むしろリノベーションを前提とした場合、価格帯や選択肢の広さに魅力を感じました。」そう話すA夫妻が見つけたお部屋は、最寄り駅から徒歩8分の築26年のマンション。実は以前も、気になっていた物件です。その物件は抜くことが出来る壁に制限のある壁構造でしたが、内見の際nuのアドバイザーは抜ける壁、抜けない壁を即座に解答、その場で自分達の作りたい空間のイメージができたことから購入を決定しました。そこは4方向全てに隣接する住戸のない開放的なお部屋です。
広がる空間、つながる家族
大学生時代は同じ音楽サークルだったA夫妻。今でも旦那様の趣味はギターを弾くことです。ライブ開催のために練習は欠かせず、数本のギターや500枚近いCDを所有しています。奥様は以前、書籍関係の仕事をしていたため読書が大好き。マンガ、小説問わず多くの本をコレクションしています。そんな趣味やコレクションの多いA家族は、プランニングしていくなかで趣味の部屋を作って、個室にこもるよりは、一つの空間で、家族みんなが好きなことをしている暮らしをイメージしました。そこでまず躯体以外の間仕切り壁を全て撤去し、リビングを最大限大きくプランニング。リビングには気兼ねなく音楽や読書を楽しめる場所はもちろん、カーテンで仕切られるようにしたクローゼットや作業スペースを設けるなど、うまくゾーニングすることでいろんな要素のつまった空間になりました。白で統一された天井や壁の中で、床に敷き詰めたナラ市松張りフローリングやモスグリーンに黒板塗装を施されたキッチンとドアがリビングにアクセントを与えています。バルコニーに囲まれていることもあって風通しが良く、みんなが気持ちよく過ごせる場所になりました。壁一面には、デスクカウンター付きの本棚。窓から光を採り入れたり、部分的に扉をつけるなどオリジナリティに富んでいます。自分達だけでは、この本棚は出会えてなかったとnuデザイナーの提案にとても満足しています。並んでいる本達も心なしか誇らしげに見えます。旦那様はデスクカウンターで趣味のギター練習、奥様はのんびり読書、そしてすずちゃんは将来、絵の巨匠になるべく黒板塗装が施されたキッチンの壁で、お絵描きを楽しみます。リビングは家族それぞれが自分の好きなことに 没頭しながらも、お互いの存在を優しく感じられる空間だと話します。
“∞”に発展していくリノベ暮らし
「理想の住宅や憧れのライフスタイルの強いイメージをもっていなかった」と語るA夫妻。しかし出来上がった住まいにはA家族のこだわりが随所に散りばめられています。例えば、いかに掃除しやすく機能的に家事を行うかこだわった点。極力ドアを設けないことで、動き回りやすい動線を確保しました。また水回りの床は、旦那様の好きな爽やかなアクアブルーの長尺シートをチョイス。「家事をするのがとても楽になり、太ってしまいました。」そう笑顔で話す奥様からは満足感が伝わってきます。すずちゃんも新しい住宅に、すぐに慣れ、洗面台の大きな鏡に写る自分が楽しく、自分だけで歯ブラシが出来るようになりました。また今後、すずちゃんが自分の部屋を持ちたくなった時、カーテンレールで仕切られたクローゼットは、間仕切り壁を設ければ、子供部屋に様変わり!先を見据えたプランニングが出来るのもリノベーションの魅力です。同じ音楽サークルだったということで共通の友人の多いA夫妻。サークル時代の友人達とその子供が集まれば多い時は20人を超える事もあるそうです。以前の住まいでは来客があると人であふれかえっていたそうですが、今では開放的なリビングが大活躍です。 リノベーションしたことで変化するライフスタイル。雑誌をみてリノベーションを思い立ったA家族も今は取材される側です。「NO.8」はA家族の成長と共に、これからも”∞”に発展していくことでしょう。