ユニットバスとは
ユニットバスとは簡単に言うとパッケージ化されたお風呂空間と言ってしまっていいでしょう。壁と床、天井に継ぎ目がなく、完全な隔離空間となっています。床はもとより、壁や天井も防水性の高い素材で作られているので、ほぼ水漏れの心配がありません。そこにバスタブや洗面所、場合によってはトイレを組み込んだものがユニットバスという訳です。ユニットバスは通常、工場出荷の段階で、すでに完成形となっています。普通の部屋のように家と一緒に作っていくのではなく、組み込み式なのです。その特長から、ホテルなどに好んで使われています。自宅になくても、実際にユニットバスを目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
リノベーションのワンポイントアドバイス
[ユニットバスのメリットとは]
最大のメリットは防水性の高さでしょう。家を建てる際に、水回りは湿気が家を傷みやすくさせてしまうリスクが常にありました。しかし、ユニットバスなら、ほぼ完全にお風呂場などの水回りを隔離できるので家全体の負担が軽減されます。さらに壁が家本来の壁と2つ重なることになるので、保温性も高く、お風呂が冷めにくいというメリットもあります。床も壁も天井も一体化しているので、お掃除も楽で、そのまま丸洗いできてしまいます。そして、全体に統一性があるので、好みを反映しやすくおしゃれでもあります。家の保全という面でも、生活の楽しみの面でも、メリットが多い設備です。
[ユニットバスにリノベーションする場合の注意点]
お風呂をユニットバスにリノベーションしたいという方のために、注意点を挙げておきます。ぜひ参考にしていただき、快適なリノベーションを行ってください。
・現場で入念に事前打ち合わせをする
ユニットバスは規格サイズが決まっています。そのため、そのサイズがすっぽり入るスペースが必要となります。もともとのお風呂場のサイズや形によっては、周りの設備も併せた大掛かりなリノベーションが必要です。さらに、はめ込むスペースだけでなく、運び込むための経路も必要となります。組み込むシステムによっては、電源工事など、設備のための工事も必要です。そのため、必ず現場で実際に確認しながら、業者の方と打ち合わせをし、お互いによく話し合って工事に取り掛かるようにしましょう。
・必要な設備を積極的に提案する
せっかくのリノベーションですから、あなたの家族構成に合わせた使いやすいお風呂にしましょう。たとえば、床材を水切れのいい滑らないものにする、手すりを上手に配置して危険なくお風呂を楽しめるようにする、バスタブと床の高低差を少なくする、脱衣所や廊下とお風呂場をバリアフリーにするなど、さまざまな提案をすることで、より快適な空間にすることができます。
・タイプを選ぶ
もっとも大きなユニットバスのタイプの違いとして、バスタブと洗面所がセットのタイプと、そこにトイレが加わったタイプの2種類があります。海外のホテルなどでは、トイレもセットになったタイプをよく見かけます。ただバスタブの外で体を洗う日本式のお風呂の使い方には、少し向いていない部分もあります。ぜひ、あなたの生活に合ったタイプを選んでみてください。