リノベーションにおける無垢とは
住宅における「無垢」とは、「無垢材」と呼ばれる木材の種類の一つに使われる言葉です。無垢材は、木から切り出したままの自然な状態の木材を意味します。天然の木の雰囲気があり、部屋の印象を優しく温もりのあるものにする効果があります。木それぞれの特徴を生かした部屋づくりが可能なことから、無垢材を活用したフローリングのリノベーションが人気です。その反面、手が加わっていないため、木の耐久性は強くなく、割れやひびが入りやすいので、扱いには注意が必要です。
無垢材を活用したリノベーションのワンポイントアドバイス
1.無垢材の樹木の種類にこだわって、自分だけの部屋を作ろう
無垢材は同じ樹木でも木目や色などが違いますが、樹木の種類によってもそれぞれ特徴があり、部屋の印象も変わってきます。主な無垢材の種類にはオーク、マツ、メープル、カバ、ウォールナットなどがあります。マツとウォールナットは独特の木目が特徴で、オーク、メープル、カバは適度な木の硬さがあるため、耐久性や手入れのしやすさが魅力です。それぞれに木目、色合い、光沢、経年による変化など特徴があるので、樹木の種類にもこだわって無垢材を選んでみましょう。
2.無垢材で肌触りや木の香りが気持ちの良い空間づくりをしよう
無垢材は肌触りや香りも天然に近い状態です。天然の木材特有の肌触りは気持ちがよく、温かみを感じることができます。木の香りも特徴で、自然の香りを家で感じることができ、部屋を癒しの空間にしてくれます。フローリングに無垢材を使用すると、何気なく家の中で過ごす時も気持ちがよく、くつろぎの時間を、木の香りによってさらに充実させることができるため、家での時間を大切にしたいという方のリノベーションにおすすめです。
3.無垢材はフローリングだけでなく、壁にもおすすめ
フローリングに無垢材を使うリノベーションが人気ですが、壁にもおすすめです。無垢材それぞれの木目の違いや色の差などが、フローリングよりも目に入りやすい壁に活用することで、部屋の印象を効果的に変化させます。観葉植物とも相性がよく、大きな観葉植物やエアープランツ、流木などを組み合わせて、緑のある部屋づくりをしてみましょう。
4.手入れに注意して、長くきれいに保とう
天然に近い状態の木材であるため、いつものお掃除では木材が傷んでしまう可能性があります。水拭きは水分によって木材が割れてしまうこともあるので、日々の掃除や汚してしまったときは、乾いた雑巾や消しゴムなどで汚れを拭きましょう。掃除用の薬品も無垢材の風合いを変えてしまうことにつながるため、おすすめできません。リノベーションに合わせて、お手入れの道具も揃えておきたいところです。
無垢材を活用したリノベーションで、自分だけのやすらぎ空間を作ろう
無垢材は使用する樹木の種類や、手にとった一つ一つの木材で木目や色合いが異なり、自分だけのフローリングや壁にリノベーションすることができます。お好みの無垢材を活用して、世界にひとつだけのやすらぎ空間にリノベーションしてみましょう。