nuアドバイザー早見の家の話を、全4話でお届け。
リノベーションを知り尽くしたオトコが挑む、自宅の購入とリノベーションに密着しました。
現地調査とヒアリングに向けて
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全4話でお届けしている、アドバイザー早見の家のリノベーションの話。
1話目では、物件選びのポイントや購入にまつわるエピソードをお伝えしました。
2話目では、普段は見られない現地調査の裏側や、早見がヒアリングに向けて行った準備について詳しく紹介していきます。
nuリノベーション(以下、nu)では、状況により物件の契約前か後に必ず現地調査を行い、その調査と並行してお客様のリノベーションに対する想いについてヒアリングを行います。
リノベーションは新築とちがって、既存との折り合いやマンションの制約・制限があるため、希望のリノベーションが可能かどうかを判断するためにもこの「現地調査」がとても重要になってきます。
そのため、nuでは設計デザイナー・アシスタントデザイナー、工事担当を総動員して徹底的に調査を行っているのですが、実際に現場ではどんなことをしているのでしょうか。
今回自宅の現地調査に同席した早見に、感想とともに尋ねてみました。
早見:現地調査の内容は主に2つあって、1つ目は実測です。
他社では竣工図面をそのまま使用するケースもあると思いますが、nuでは整合性を高めるために実測をして、改めて現況図面を作成しています。レーザー測定機やスケールを使って一箇所ずつ手作業で採寸していくので、手間は掛かりますがきちんと整合性が取れるんですよね。
図面に誤差が生じていると、リノベーションでやりたかったことができなかったとかそういったことにつながってきてしまうので、すごく重要なポイントだと思います。
写真のように各チームのプロが集まって調査してくれたので、すごく安心できました。
「この物件で、理想のリノベーションができるのか」。
こういう既存との折り合いの問題って、リノベーション特有の不安ですよね。
だからこそ、現地調査の重要性を身をもって実感したという早見。
もちろん解体してみないと分からない部分もありますが、現地調査の時点でここまでしっかりと調べてくれたら安心できますね。
そして、2つ目は室内の調査。実測と並行して、排気・排水のルートやPSの位置などを竣工図面と照らし合わせて確認し、室内の構造的な状態なども隈なくチェックしていきます。
そして本来は、わたしたちnuが現地調査を行っている間に、お客様には初回ヒアリングに向けてリノベーションのイメージ集めをしていただいています。
早見も例外でなく、この初回ヒアリングに向けてとにかく雑誌を読んだり、インスタグラムやピンタレストでアイデアを拝借したりと準備を進めていったそう。
早見:以前から好きだった「Casa BRUTUS」(マガジンハウス発行)をかなり読み漁りましたね。
会社にバックナンバーもあったので、直近数年分は全部読んだんじゃないかというレベルで(笑)この時に色んな空間を見たおかげで、好きなテイストと嫌いなテイストが自分の中ではっきりしたので、やっておいてよかったなと思います。
好みがはっきりすれば、夫婦間で擦り合わせもしやすいですしね。あと、余裕があればやりたいことや各箇所のイメージをスプレッドシートなどにリスト化して、それぞれの優先順位まで決めておくとヒアリング時にスムーズかなと思います。
優先順位があれば後の予算コントロールもしやすいし、迷った時に立ち返ることができるので。
シートなどにまとめて可視化しておくと自分の頭の中の整理もできるし、デザイナーにも共有しやすいのでオススメです。
上記は実際に早見がまとめたスプレッドシートの一部。
今回自宅のリノベーションを経験して、決めなければいけないことの多さに驚愕したという早見でしたが、たくさんのアイデアに触れて自分の好みを理解すること、そして頭の中の要望を可視化+優先順位をつけることでなんとか乗り切ったようです。
リノベーションは自由度が高いからこそ、優先順位をつけて初心に立ち返る目印のようなものがあると心強いですよね。
ちなみにnuでは、「Casa BRUTUS」以外にも家づくりの参考となる住宅関連の雑誌やデザイン書などをご用意していますので、ぜひスタッフまでお気軽にお声がけください。
そして取材のさいごには、ワンストップサービスを手掛けるnuのアドバイザーならではの話も。
早見:色んな雑誌やインスタグラムなどを見て、内装のイメージがどんどん膨らんでくると思うんですが、例えば「躯体現し」など、物件によってできる・できないが決まってくるものもあるので。
物件探しの段階からなんとなくでもやりたいリノベーションの内容を決めておいた方がいいですよ、とお客様にはお伝えするようにしています。「ヴィンテージライクな空間にしたいから絶対に天井は躯体現しにしたい」とか「天井をできるだけ高くしたいから躯体現しがいい」など予め要望が固まっていれば、躯体現しができる物件にフォーカスして探すことなどもできるので。
nuの場合はリノベーションに精通したアドバイザーが内見に同行することでそういった要望が実現可能かどうかを購入前に判断することができるので安心していただきたいですね。
次回の第3話は、いよいよ設計打合せについてお届けします。
早見が思い描いていた暮らしやリノベーションで叶えたかったのはどんなことだったのか。
担当デザイナーとのエピソードとともに詳しく紐解いていきます。
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撮影・文:nu編集部