nuアドバイザー早見の家の話を、全4話でお届け。
リノベーションを知り尽くしたオトコが挑む、自宅の購入とリノベーションに密着しました。
設計打合せと工事に向けて
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全4話でお届けしている、アドバイザー早見の家のリノベーションの話。
2話目では、現地調査とヒアリングにまつわるエピソードをお伝えしました。
3話目では、デザイン打合せの様子や工事中の現場についてお伝えしていきます。
仕事の後や合間を縫って、打合せを重ねていった早見。
これまで数多くのお客様のリノベーションを見届けてきた早見が、家づくりに求めたものはなんだったのでしょうか。
まず、全体的にどんな空間をイメージしていたのかを聞いてみました。
早見:将来的に売却する可能性や、自分自身がシンプルでスッキリしたデザインが好きというのもあって、
あまりコテコテした偏りのある内装は避けたいとデザイナーに伝えていました。
前回もお話ししましたが、この「好き・嫌い」を明確にしておくこと、結構重要です。
あと、やっぱりリノベっぽさは出したかったので、部分的に躯体現しを取り入れたいなと考えていました。間取りに関しては、この物件は総面積54.04㎡とそんなに広くないので、できるだけLDKを広く取るために、寝室はコンパクトにして、廊下も極力無くしたいと思っていました。
たしかに廊下ってデッドスペースになりがちですよね。
特に面積が限られている場合はどうにか有効活用したいもの。
でもそういった悩みをデザインの力でどうにか昇華できるのが、リノベーションのいいところです。
早見からヒアリングした内容を元に、担当デザイナーは初回プレゼンテーションで下記の3つのプランを提案しました。
3案ともLDKや寝室の取り方のベースは同じですが、大きく違うのは玄関を入ってすぐの洗面やWICの部分。
どのプランも洗面台を廊下に設けることで、廊下がただの“通路”ではなくなり、廊下を有効的に活用したプランになっていますが、早見はA案をベースにブラッシュアップしたいとオーダーしたそう。
早見:どれも捨て難かったのですが、A案の決め手は洗面スペースが広く取れるなと思ったからです。
朝、奥さんと身支度がかぶることが多いので、2人で並んで準備ができる洗面台だったら便利だなって。
あと洗濯機をビルトインすることで、スペースも有効活用できそうだなと思いました。でもどのプランも想像以上に良くて、正直迷っちゃいましたね。
今までお客様のデザイン打合せには何度も同席していますが、
初回プレゼンテーションの時ってこんな風に嬉しさと迷いが入り混じった複雑な気持ちなんだなぁって(笑)。
ゼロから間取りを提案してもらったり、設備や素材に至るまでこだわれるのは、
フルオーダー型のnuリノベーション(以下、nu)ならではだなっていうのを身をもって実感しました。
A案をベースにさらに打合せを進めていき、デザイナーやアシスタントとディスカッションを重ねていきます。
こちらは、早見が特にこだわったキッチンの打合せをしている一コマ。
早見:LDKはくつろげる空間を広く取りたかったので、キッチンは壁付け一択でした。
でもキッチンの配置を一切悩まなかった代わりに、タイルやキッチンのキャビネット部分のデザインでは相当悩みましたね。特にタイルに関しては、“タイルっぽくないタイルにしたい”っていうこだわりがあって。
だからサイズもできるだけ大判で、天板とシームレスに見えるような設えのタイルを探していました。
アシスタントの花立と一緒にかなりの時間を掛けて探して、最後の最後でやっとこれだー!と思えるタイルが見つかったのですが、発売したばかりのタイルでサンプルの取り寄せが間に合わず、ショールームまで見に行って即決してきました(笑)これは壁紙や床材などタイル以外にも言えることですが、サンプルから感じる印象と実際の面積から感じる印象って全く異なると思うので。
できればショールームなどに行って、広範囲に施した場合にどう見えるのか、確かめておくのがおすすめです。
こちらは早見邸のアイコニックである洗面台。洗面台とリビングを隔てる扉をガラスにしたことで、
LDKの一部が廊下から垣間見えています。
このパースを見ると、いよいよ完成形に近づいている感じがしてきましたね。
施工事例ページから竣工写真をチェックした方は、きっともうピンときているのではないでしょうか!
そして、工事に備えて現場の解体作業も開始。
およそ1日の作業で早見の家もあっという間にスケルトン状態になりました。
解体前▼
解体後のスケルトン状態▼
nuでは、現場に入ってからも打合せを行います。
リノベーションは解体して初めて見える部分などもあるため、
それらを加味した上で希望通りの内容で施工ができるか、お客様と一緒に確認していきます。
こちらはレンジフードの位置について確認している一コマ。
いよいよ工事が始まるので、施工管理の鈴木がチーム早見に合流しました。
このようにnuでは設計デザイナーと施工管理がワンチームとなって、しっかりと連携して現場確認を行っていきます。
次回はいよいよ最終回。第4話は、自宅のこだわりポイントと実際の住み心地について紐解いていきます。
インテリアの選び方についてもご紹介しますので、お楽しみに。
□INDEXはこちら
□vol.1 不動産とリノベのプロの物件選び
□vol.2 現地調査とヒアリングに向けて
□施工事例写真はこちら
撮影・文:nu編集部