みなさん、こんにちは!
今回の技レポは、nuリノベーション(以下、nu)の施工事例の中でも登場頻度の高い「アーチ開口」について。
アーチ開口というと、パントリーやWICへの入り口など、どこかへ続く通路の開口上部を半円形にするイメージが一般的。ですが、近年では半円だけではない、さまざまなアーチ開口があるのをご存知でしょうか?
お客様のイメージに合わせて造作されたアーチ開口の実例をご紹介いたしますので、ぜひ自分の好みのアーチ開口はどのデザインか、考えながら読んでみてくださいね!
1つ目の事例はこちら。
・リノベーション事例:「antique×ダウンフロア」(神奈川県横浜市)
チークの床材とアンティーク家具がつくり出す温かいインテリアに、よりやさしい印象をもたらしているアーチ開口。
開口の上側を半円形にするこの形状は、「アーチ開口」の最もオーソドックスな形ですね◎
開口の先は玄関土間!
土間側から見るとアーチ開口がふわっと宙に浮かんでいるようで、とても印象的です。
こちらのアーチ開口のポイントは、枠を白ではなく木にしているところ。アーチのデザインがより引き立ちますね◎
2つ目の事例はこちらです!
・リノベーション事例:「Latte」(神奈川県横浜市)
海外邸宅のような広々としたLDK。シンプルなデザインの中で一際目を引くのは、洗面スペースへと続くアーチ開口です。
完全な半円とせず、長方形の角をアールにすることで柔らかさを演出。スタイリッシュさを残しつつ少しだけ印象を和らげたい時にぴったりですね。
リビングからWICへ続く開口(写真左側)も、同じく角を落としたアール開口に。
一方で、パントリー(写真中央)は直線的な開口とすることで、空間全体を絶妙なバランスで構成しています!
このアーチ開口の施工中の様子がこちらです。
はじめに四角い開口をつくり、角に斜めの部材を固定。その枠に沿うように細くカットしたベニヤ板を貼って曲線をつくり出しています。
実は全てのアーチ開口が同じつくり方なわけではなく、下の写真のようにアーチ型に切り出したボードで開口の形をつくり、補強材を入れつつ仕上げていくという方法もあります。
どういった施工方法が適しているかはアーチの形状などによって異なるため、お客様がイメージしているアーチ開口を実現するための最善の方法を検証し、現場の施工に落とし込んでいきます。
続いてご紹介するのはこちらの物件!
・リノベーション事例:「ニュアンス×プレーン」(東京都江東区)
シンプルな素材でつくり上げた空間を、開口部・壁・ライン照明など、さまざまな箇所に散りばめたアールが彩っています。
少し低めのアーチ開口の先は寝室。
隣り合うキッチンの開口は、梁と壁の接地面をアールにしています。
近くで見ると、こんな感じ。ここだけ見ると美術館のワンコーナーのようですね(笑)。
このアールは、軽量鉄骨でできた軸組に木で造ったコーナー材を取り付けて滑らかな曲線をつくり出しています!
先ほどご紹介した2通りの施工方法のハイブリッド版のような感じですね。
さて、最後は一風変わったアーチ開口をご紹介いたします!
・リノベーション事例:「NATURAL×モルタル」(東京都世田谷区)
LDKとワークスペースを隔てるモールテックスの壁に開けられた、小窓のような開口。よく見るとアーチが上下逆を向いています!
アーチ開口というと上部にアールをつくるイメージが多いですが、こんな取り入れ方もあるんですね◎
枠は木。モールテックスとのコントラストが素敵ですね!
実は、当初は腰高の壁で空間を仕切る計画でしたが、お子さんが壁にぶら下がったりして危険そうだと、打合せの途中で天井までの壁に変更。
完全に塞いでしまうと圧迫感が出てしまうため、デザイナーからの提案で逆アーチ型の開口を設えることになったそうです。
今回は、様々なアーチ開口のデザインとその施工方法をご紹介いたしました!
お好みのアーチは見つかったでしょうか?ぜひ参考にしていただけると嬉しいです(^^)
最後までお読みいただきありがとうございました。