
こんにちは、アドバイザーの岩下です。
日常に潜むあるあるシーンに寄り添ったスタッフのマイベストを、レコメンド形式でご紹介していく本企画。
第10回目のテーマは、“作家ものの器”についてです。
今日は、最近わたしの暮らしに加わったお気に入りの器、「ピジョンカップ」についてお話しします。
私自身、育ってきた中で“作家ものの器”にはあまり触れる機会がなかったのですが、学生時代に出会った友人たちが、作家ものの器を集めていたり、一緒に蚤の市で器を探したりする中で、少しずつ身近に感じるようになりました。
最近では、休日にふらっと立ち寄ったマーケットや小さなギャラリーで素敵な器と出会うことも増えてきました。
いつか益子の陶器市にも行ってみたいなと思っています。
今回仲間入りした、鈴木環さんの「ピジョンカップ」は、カップに持ち手がなく、両手で包み込むとまるで白いハトを抱えているように見えることからそう名付けられたそうです。
ぽってりとしたシルエットが愛らしくて、どこかあたたかみを感じさせます。
実はこちらはキャンドルを灯して楽しめる「透光」シリーズで、火を灯すとまたちがった顔を見せてくれるのも素敵なところ。
器がとても薄手なので、オレンジ色の光がぽわんと透けて見えるのがとてもきれいです。
部屋の照明を落として、眺めているだけで、癒しになります。
作家ものの器は、手でつくられたものならではの魅力がありますよね。
完璧じゃない、ほんの少しの歪みだったり、釉薬の出方のムラなど、そういった“ゆらぎ”にぬくもりを感じて、なんだか温かい気持ちになります。
忙しない毎日の中で、こういうものを眺めている時はしっとりと穏やかな時間を感じられます。
もしどこかで出会ったら、ぜひ手に取ってみてください。
その質感やかたちの美しさに、きっとときめくと思います。