30代・40代が選ぶ、自分らしい家づくりのはじめ方
「せっかく家を持つなら、自分たちらしい暮らしがしたい。」
そんな価値観を持つ人が、30代・40代を中心に増えてきています。
間取りも内装も、自分たちのライフスタイルや価値観に合わせてゼロから考えられるリノベーション(リノベ)は、新築とは違った“自由な家づくり”を可能にします。
この記事では、「自分らしい家」をつくるための家づくりのはじめ方やパートナー選び、具体的な実例までをご紹介。家づくりにこだわりたい方や、後悔しない家づくりを叶えたい方に役立つヒントが詰まっています。(この記事は5分で読めます)

物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
著者の詳しいプロフィールはこちら
<この記事のトピックス>
・家はもっと自分らしくつくれる時代に
・家に求められる「自分らしさ」とは?
・自分らしい家づくりのはじめ方
└ STEP1 | 理想の暮らしを言語化する
└ STEP2 | 感性の合うリノベのパートナーを見つける
・「自分らしい家づくり」実例3選
└【FAMILY】圧巻の造作本棚でクリエイティビティを刺激する暮らし
└【DINKS】仕事とプライベートが心地よく切り離された、職住一体の家
└【SINGLE】非日常を愉しむ67㎡のワンルーム
家はもっと自分らしくつくれる時代に
今、家づくりの選択肢としてリノベーションを選ぶ人が増えています。
自分らしい家を手に入れたいと考える30代、40代の住宅取得世代を中心に、新築物件の画一的な間取りやデザインに物足りなさを感じ、自分たちの価値観に合った住まいを求めて、多くの方がリノベーションという手法に目を向けています。
少し前までは、“自分らしい家づくり”というと注文住宅やコーポラティブハウスといった選択肢が主流でしたが、利便性が高いエリアほど土地がなかったり高価格になってしまったりといったデメリットもありました。
そんな中で注目を集めていったリノベーションという選択肢は、物価高により中古マンション価格が高止まりを記録している現在でも、変わらず人気を誇っています。
<リノベーションが選ばれる理由>
・『豊かさ』の基準が、広さや新しさから“自分らしさ”に変化している
・空間づくりや住宅そのものに、体験価値を求める人が増えている
・好きな街、利便性の高いエリアでの物件取得が可能
家に求められる『自分らしさ』とは?
それでは、リノベーションの魅力である『自分らしさ』を感じる空間とは、どんな空間でしょうか?
この問いには正解がなく、なかなかイメージが膨らみづらいと感じる方もいるかもしれません。
ここからは、nuリノベーション(以下、nu)の施工事例の中から、ご自身の好きなものやライフスタイルが空間に現れている事例をいくつかご紹介します。
CASE1 | しまい込んできたコレクションチェアを飾る暮らしがしたい
リノベーション事例:「椅子と灯り」(東京都板橋区)
生粋の名作チェア好きのU夫妻。ご主人が学生時代から集めてきた21脚の名作チェアを飾る暮らしを愉しめるよう、まるでインテリアショップのようなコレクションチェア専用の棚をリビングに造作しました。
ご主人:(リノベーション後、暮らしが)ガラリと変わって、次はここに何を置こうかなとか、一つひとつ集めて飾る愉しさがあって、最高にワクワクしています。
また、U邸のリノベーションの恩恵で特筆すべきは、家事の時短化。
計画的な家事動線、食洗機の導入、適材適所の収納で、なんと賃貸時代の約半分に時短できたのだとか。
奥様:その分子どもたちと遊ぶ時間が増えたり、自分の時間が持てたりして、心にもゆとりができました。イライラすることが圧倒的に減ったし、綺麗に片付いた部屋を見ると気分がいいし、子どもたちもこの家が大好きと言っているので、リノベーションして本当に良かったです。
CASE2 | 好きな曲をイメージした空間で暮らしたい
・リノベーション事例:「feeling」(東京都練馬区)
無機質な空間の要所に用いたカラーリングが特徴的なS邸。
これは音楽好きのご主人からのリクエストで、アルヴァ・ノトの『Deuterotype』というテクノサウンドをイメージしてつくり上げた空間です。
Sさん:デザイナーさんには、「この曲に似合う家をつくってください」と伝えました。僕にとっては絵や家具に合わせて空間をつくるのと同じで、音楽を家づくりのテーマにすることは自然な選択でした。
また、在宅ワークが重なることもあるというお二人は、それぞれのワークスペースを離れた位置にレイアウト。どちらも扉のないオープンな空間ですが、間取りの中心にファンクショナルな空間をまとめて回遊動線をつくっているS邸では、緩やかに仕切られた感覚があります。
△LDKの一角に奥様の、玄関横にご主人のワークスペースをレイアウト。
CASE3 | 快適なワークスペースと、5人家族の団欒の場をつくりたい
・リノベーション事例:「アナログ」(埼玉県さいたま市)
ご夫婦で漫画家ユニットを組まれているFさん。
4回目の住み替えとなる今回、約105㎡のマンションの一室をリノベーションし、快適なワークスペース(WS)、家族それぞれの個室、家族が自然と集まるくつろぎの場、本を図書館のように集約できる空間をつくり上げました。
Fさん:圧倒的に仕事がしやすくなりました。朝から夜中まで仕事しているので、ちゃんとしたワークスペースがあるのとないのでは大違い。
暮らしの不自由さを解消したことで、『我慢して生きなくてもいいんだ』と思えるようになりました。設計打合せ中は、考えたこともないようなことをたくさん考えたので、自分や家族の将来を考えるきっかけになりましたね。その意味でも、リノベは生き方を変えるチャンスだと思います。
△ご夫婦のWSの壁と天井は、設計デザイナーの提案でネイビーの塗装に。
このように、『自分らしい空間』は住まい手のライフスタイルや価値観、趣味趣向によって十人十色です。そのため、いかに自分らしさを具体的にイメージし、空間デザインに落とし込んでいけるかどうかが大きな鍵になります。
自分らしい家づくりのはじめ方
ここからは、後悔しない家づくりを叶えるためのリノベーションのはじめ方と、自分らしい家をつくるための具体的な方法をご紹介します。
実際にnuで家づくりをされるお客様の多くが、以下の2つのステップを丁寧に検討することで自分らしい空間づくりを叶えています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
STEP1 | 理想の暮らしを言語化する
まずはリノベーション後にどんな暮らしがしたいのかを丁寧に言語化していくことが、自分らしさを感じる空間づくりの第一歩となります。
「家族や友人と会話を楽しめるオープンなキッチンを主役にしたい」
「仕事に集中できる籠りスペースが欲しい」
「非日常を感じるような、余白のある上質な空間にしたい」
1つに絞れなくても問題はありません。
頭の中にある思いを言葉として認識したり、誰かと共有したりすることで、次第に何が一番自分らしいのかが見えてきます。
<ノートに書き出してみる>
思いつくままに、ノートなどに書き出していくのも一つの方法。
付箋などを活用すると、優先順位を入れ替えたい時や考えが変わったところを部分的に修正するのに便利です。
一見すると設計デザインに関係ないようなことでも、間取りや照明計画、収納計画を決める際に大切な要素になる可能性も。趣味趣向やライフスタイルなど、自分らしさの要素となるものは書き留めておくのがオススメ。
<SNSを活用する>
InstagramをはじめとしたSNSを活用してイメージを集めるのもオススメです。
特にnuのお客様が使用されているケースが多いのがPinterest。関連性の高いイメージ画像を手軽に探すことができ、イメージボードを担当デザイナーと共有することもできるので、実際にデザインの打合せがスタートしてからも活用しやすいというメリットがあります。
STEP2 | 感性の合うリノベのパートナーを見つける
リノベーション会社探しを慎重に行うことも、自分らしい家づくりを叶えるために大切です。
サービス内容や空間づくりのプロセスは会社によって様々なので、「提案を求めていたのに伝えた通りの案しか出してもらえなかった」、「伝えたいニュアンスをうまくキャッチしてもらえない」など、その後の打合せで認識のずれが出てしまう可能性も。
そのため、会社選びをする際は、SNSやホームページを見るだけではなく、個別セミナーに参加して実際に担当者とコミュニケーションを取ることがオススメです。
家にこだわりたいと思っている方こそ、感性の合うパートナーを選ぶことが重要です。信頼できるリノベーション会社や設計デザイナーと一緒に計画を進めて、納得のいく自分らしい家づくりを実現しましょう。
「自分らしい家づくり」実例3選
【FAMILY】圧巻の造作本棚でクリエイティビティを刺激する暮らし
・リノベーション事例:「CYCLE」(東京都東大和市)
ご夫婦と生後9か月の娘さんとの3人家族のSさん。
中古マンションをリノベするか、戸建の注文住宅にするかで悩んでいたと言いますが、メンテナンス性、立地条件等からリノベーションを選択しました。
Sさん:実は、nuさん以外で1社、すごく悩んだ会社があって。そこは大手なだけあってプロセスがすごく整っていて、安心して任せられる印象を受けました。でも、施工事例の良さはnuさんには叶わなかったし、『やっぱり腕がいい会社にお願いしたいね』って、夫と帰りの電車で話して。
新調する家具が多かったため、インテリアスタイリングサービス<decoる>の存在も後押しになったというSさん。各社の特徴、サービスをしっかりと比較したことが、自分らしい家づくりの実現に繋がったようです。
S邸のデザインで特徴的なのは、31.2畳の広々としたLDKと、全長6.7mの造作本棚。
娘さんがリビングで本を引っ張り出していたり、床におもちゃを広げたりしているのを発見したときに幸せを感じるというSさん。
Sさん:本ってその人をつくるから、娘が何かに興味を持ったときに、それに関する本を気軽に手に取れる環境にしたくて。本棚があることで私たちの家が成り立つ、そう考えました。
賃貸時代は家に合わせて暮らしていたのに対し、今は自分たちの暮らしに合った空間で思い思いに暮らせる快適さに驚いているのだそう。
Sさんご家族は、当初描いた以上の淀みない時間を満喫しているようです。
【DINKS】仕事とプライベートが心地よく切り離された、職住一体の家
・リノベーション事例:「THAT’S ALL!」(東京都江東区)
アパレル会社を経営するN夫妻。
以前暮らしていたマンションは、収納量や部屋の広さなどが二人のライフスタイルにマッチしておらず、不便を感じる場面が多かったといいます。
Nさん:好きな仕事だけど、線引きなくプライベートに流れ込んできてしまっているのは嫌だなと思って。そんな状況を打開したくて、住み替えてリノベーションしようということになったんです。
今までに自分でデザインしてリノベーションした経験もあったと言いますが、今回はプロの目線で素材や設備、収納の使い勝手など、計算し尽くされた家をつくりたいとnuへの依頼を決めました。
せっかくフルオーダーのリノベーションをするなら”普通じゃない家”がつくりたいと考えていたという夫妻。
窓辺のモールテックスベンチや造作キッチン、玄関周りのデザインなど、隅々まで自分らしさで彩った空間をつくり上げました。
夫妻のワークスペースはエントランス横に。間取りの都合上、必然的なレイアウトだったと言いますが、プライベート空間とワークスペースを緩やかに切り離す役割を担っています。
リノベ後はON・OFFの切り替えがしやすく、生活リズムの異なるお二人それぞれの時間を尊重した暮らしを愉しんでいるのだそう。
【SINGLE】非日常を愉しむ67㎡のワンルーム
・リノベーション事例:「ハレとケ」(神奈川県川崎市)
「ふと何かを変えたい」と思い立ったことがリノベーションのきっかけだったというNさん。
多忙な毎日の中で、家ではとにかくゆっくり暮らしたいと考えていたNさんは、67㎡をワンルームにするという思い切った選択をしました。
Nさん:色々なリノベ会社の事例を見て、リノベって下手するとDIY感が出ちゃうことに気づいて。色んな素材を混ぜるとよりDIY感が強くなるけれど、それは今の僕の好みではないので、その点でも素材の種類を絞りたいと思いました。
大胆にゾーニングされた空間の中で、キッチンを含む水回りは全て壁で囲い、生活感を隠しているN邸。そのおかげで「家ではとにかくゆっくり暮らしたい」というNさんの願い通り、洗練されたギャラリーのような雰囲気をつくり出しています。
△グレーを基調とした内装に、造作収納や家具で木の温かみをプラス。
Nさん:とにかく、専門家の皆さんと一緒につくれたのが良かったですね。自分が求めているものだけでつくっていたら、たぶん今幸せに暮らせていないと思います。プロの視点や意見を取り入れながら形にしていけたからこそ、今の幸せがあるなと。
最後に
間取りや素材、住まい手一人ひとりの価値観やライフスタイル。
それらが心地よく重なり合うことで、“自分らしい空間”をつくり上げることができます。
だからこそ大切なのは「自分たちはどんな時間を大切にしたいのか」「どんな場所で心地よさを感じるのか」を考え抜くこと。そして、その想いに寄り添い、カタチにしてくれるパートナーと出会うことです。
この記事を読んで、「自分たちらしい家をつくってみたい」と思った方は、これまでにnuが手がけた「自分らしい家づくり」の事例を見ながら、理想の住まいをイメージしてみてください。
また、nuでは個別セミナーを随時承っていますので、実際にnuのスタッフと話をしてみたい、ご予算感やスケジュール感など具体的なイメージを掴みたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。