アールは“効かせ方”で変わる。空間の印象を左右する、曲線の使い方
近年、リノベーション空間で目にする機会が増えた“アール”の意匠。
ただ、ひとことでアールといっても、その取り入れ方によって空間の印象は大きく変わります。
やわらかな空気感。
空間同士のゆるやかなつながり。
さりげない緊張感をもたらすアクセント。
この記事では、nuリノベーション(以下、nu)の事例をもとに、アールを空間に取り入れる際の考え方とアイデアをご紹介します。
アールが空間に与えるもの

直線的な構造が多い日本の住宅の中にアールの意匠を取り入れると、やわらかさが表現できたり、単調になりがちな空間にアクセントを加えることができます。
以前は『アーチ開口』と呼ばれる、上部が半円状になった入り口を造作するケースが多く、nuでも7年ほど前からリクエストをいただくケースが増えていきました。
・リノベーション事例:「fleek」(東京都江東区)
キッチンに隣接するパントリーの入り口にアーチ開口を取り入れたKさん。
新木場にあるインテリアショップ『CASICA』の内装を参考に、アーチの先端が少し尖っているのがポイントです。
多様化するアールの表現
アールは、曲率や取り入れる場所によって、空間の印象が大きく変わります。
そのため、イメージが曖昧なままに取り入れてしまうと、想定以上に可愛らしい印象になってしまうなど、空間全体の方向性とズレが生まれてしまうことも。
だからこそ大切なのは、「アールを取り入れること」の先にある、空間にどんな印象を与えたいのかをしっかりとイメージすることです。
近年は開口にとどまらず、壁の出隅や梁型、ライン照明の形状など、家の至る所にアールが取り入れられています。
様々なアイデアを見比べ、ご自身の希望に近いアールのイメージを見つけておくと、設計デザインの際により明確にイメージを伝えられます。
ユニークなアール事例3選
ここからは、nuリノベーションの施工事例の中から、こだわりのアールを取り入れた空間を3つ厳選してご紹介します。
CASE1 | 梁のさりげないアール
・リノベーション事例:「Hygge365」


ラインを整え、端正に納めたLDKのなかで、さりげない存在感を見せるのが梁型に取り入れたアール。
天井面にやわらかさを加えることで、奥行きのある印象をつくりだしています。
CASE2 | 物件の特徴を活かしたアールのベンチ
・リノベーション事例:「てんてんと」

アールを描くLDKの窓に沿って、モールテックスのベンチを造作。
左官仕上げの硬質な印象とアールが合わさり、上質な柔らかさを感じさせます。
CASE3 | さりげなく効かせるアールの陰影
・リノベーション事例:「classic contemporary」

一見すると直線的な印象のS邸ですが、キッチンのパイプスペースを囲う柱型にアールを取り入れています。
曲線に沿って張られたタイルに自然光が差し込むことで美しい陰影が生まれ、クラシカルな趣の中にコンテンポラリーな空気感を添えています。
最後に
アールは、ただ空間を柔らかく見せるための意匠ではありません。
どこに、どの角度で、どんな素材と組み合わせて取り入れるかによって、空間の空気感そのものを大きく変えることができます。
だからこそ大切なのは、“アールを入れること”ではなく、“どんな印象をつくりたいか”という視点。
記事内でご紹介した事例以外にも、nuでは様々なアールの表現を取り入れています。
ぜひ施工事例ページから、ご自身の感覚に近いアールを探してみてください。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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