スラブとは
スラブとは、鉄筋コンクリート造(RC造)における床板のことです。遮音性が高いのが特徴で、マンションによく使われます。コンクリート製のものをコンクリートスラブといい、床として用いられる場合は床スラブと呼びます。下階がある場合は、スラブが天井や屋根にもなります。
リノベーションのワンポイントアドバイス
[スラブと土間コンクリートとの違い]
土間コンクリートは、地面に直接コンクリートを打った床のことです。土間コンクリートは地面に支えられているため、地盤沈下すれば沈む可能性がありますが、梁と一体化しているスラブは、構造上その心配がなく、特に弱い地盤の場合に効果的です。
[リノベーションするならチェックしたいスラブの厚さ]
スラブは音を通しにくいという性質を持ち、厚くなるほどに遮音性が高まります。一般的に150mmですが、中には200mmを超えているマンションもあります。静かな家に住みたい方や、小さな子供が走り回ることが心配な方は、スラブの厚みについても確認するといいでしょう。
[リノベーションでスラブに手を加えるケース]
リノベーションにおいてスラブに手を加える場合は、以下のようなケースが考えられます。
・スラブと床材の空間を無くして天井高を上げる
・上階のスラブに穴を開けて階段の位置を変える
・スラブの上に、さらに床を重ねてバリアフリー化する
足元や頭上を見直すことで、より快適な住まいに作り変えられるでしょう。
[スラブのリノベーションにおける注意点]
リノベーションをする際、スラブに関して注意点がいくつかあります。
・マンションではスラブは共用部に該当するため、増やしたり撤去したりすることができない
・配管がスラブを貫通している場合、位置を移動が難しい
・床の高さが上がる可能性がある
マンションにおいては、スラブは床でも天井でも共用部扱いとなるため、自由に変更できません。配管がスラブに埋まっていたり、貫通していたりする場合、水回りの移動ができないケースがあります。下階にも影響を及ぼしますので、業者とよく相談しましょう。スラブと床材の空間が狭い場合、フローリング施工などを行うと、床の高さが上がってしまう可能性があります。専門家に事前に調査してもらい、どのように扱うかを検討するのがよいでしょう。
まとめ
床は、人々が建物内で生活するうえで絶対に欠かせないものです。中でも、スラブは遮音性に優れ、地盤沈下にも強いという特徴を持っています。スラブについて覚えておくと、リノベーションを検討する際にも役立ちますよ。