パーゴラとは
パーゴラとは、元々の意味はイタリア語でぶどう棚のことです。庭や住宅の軒先に設ける高さのある棚で、格子状に部材を組み合わせた棚につる性の植物などを這わせて、日差しを遮る緑の空間を生み出します。ガーデニングの一環として、軒先や庭を立体的に演出できる楽しみがあるほか、直射日光を防げるので、省エネ効果も期待できます。
リノベーションのワンポイントアドバイス
[パーゴラの形態とメリット]
パーゴラには様々な形態があり、それぞれに享受することのできるメリットがあります。おもなパーゴラの形態と、そのメリットを挙げます。
・庭や軒先に設ける
最も一般的なパーゴラです。木製などの柱で棚を支え、部材を並べた棚に植物を茂らせます。軒先に設けることで夏の強い日差しを遮るとともに、緑が安らぎを与えてくれます。
・シェードを取り付ける
緑が豊かに茂っていない状態で、棚の下にシェード(天幕)を取り付けることで、直射日光を防ぐようにしたものです。植物を茂らせずにシェードを使うだけという考え方もあります。この場合は、植物を使わずに手軽に日差しを遮ることができます。
・ウッドデッキと組み合わせる
パーゴラの底面にウッドデッキ(木製の床)を設けたものです。テーブルと椅子を置いて、緑の下で日差しを避けながら、屋外で食事などを行うこともできます。
・室内に設ける
リビングなどの窓に面した天井近くに格子状の棚を設け、そこに植物を這わせるパーゴラです。室内に多くの緑が欲しい場合に、パーゴラを室内に設けることは効果的な方法であると言えます。
・見た目を考慮する
植物を茂らせることが目的ではなく、住まいの外観やリビングからの見た目を考慮して、デザイン性の高いパーゴラを設けます。こうした櫛状や格子状のパーゴラは、見た目に美しさやスタイリッシュな印象を与えます。ここで挙げた以外にも、パーゴラの楽しみ方はあります。工夫次第で様々に楽しめるのもパーゴラの魅力です。
[パーゴラのリノベーションにおける注意点]
様々なメリットのあるパーゴラですが、注意点にも目を向けてみましょう。
・軒先にパーゴラがあることで冬季の日差しが影響を受ける場合がある
・庭が西側や北側など日当たりがよくない場合はさらに日差しが悪くなる
・台風など強風でも耐えられるようにしっかりした構造で高い強度が必要になる
パーゴラに植物が繁茂するようになると、風の影響を受けやすくなります。台風でも大丈夫なように、特に強度には注意しましょう。
まとめ
パーゴラは植物が屋根を形成しますので、見た目に優しく、ナチュラルな雰囲気を生み出します。玄関前に設けて門から玄関まで緑の通路とすることもできます。緑の屋根が夏の日差しを防いで省エネ対策にもなりますし、小さなお子様がいるご家庭では、パーゴラが外で遊ぶお子様の日よけの役割も果たします。パーゴラには色々な形態が考えられますので、独自の楽しみ方を考えて実践するのもよいでしょう。