上がり框とは
上がり框とは、玄関で靴を脱ぎ、最初に足をつけることになる一段高い床材をいい、玄関には必ずといっていいほどあります。室内に上がってもらうほどの用事のない人が、しばらく腰を下ろして会話を交わす場としての役割もあります。靴を履く際に腰を掛けるといった用途もあります。
リノベーションのワンポイントアドバイス
[上がり框のリノベーションにおける考え方]
上がり框には、いくつかの材質がありますので、好みに応じて選びましょう。
・木材
欅や檜の木材は上がり框によく用いられています。木目が美しく、傷みにくい特長があります。
・石材
上がり框本体は木製ですが、玄関に接する面の数センチの厚さに石材を用いたものです。大理石や御影石の風合いを楽しむことができます。
・タイル
石材と同じように、玄関に接する数センチの厚さに用います。カラフルな色のタイルをモザイク状に並べるのもよいでしょう。材質の選択と合わせて、上がり框の形状をデザインすることもできます。カーブした上がり框とすることで、玄関を広く印象付けることも可能です。また、直線ではなく、斜めの上がり框とすることもできます。この場合は、スタイリッシュでおしゃれな印象を与えます。仕事から帰ったとき、上がり框がおしゃれだと、気分がいいものです。仕事の疲れも気にならなくなるかもしれませんね。玄関は毎日利用するものですから、好みを活かしたものにしたいものです。
[上がり框のリノベーションにおける注意点]
上がり框の導入では、その高さをどうするかが最も重要となります。
バリアフリーにする必要がある場合は、1センチから2センチの高さの上がり框がお勧めです。その場合には、高齢者が靴を履いたり脱いだりしやすいよう、小さな椅子を玄関に用意しておくとよいでしょう。上がり框の高さとしては15センチから18センチ程度が一般的のようです。ですが、既製品に合わせようとする必要はありません。バリアフリーにする必要がないのであれば、これまで慣れ親しんできた上がり框の高さに合わせたほうが無難といえるかもしれないためです。
まとめ
上がり框をどうするか、決めるうえで最も重要なことはその高さです。バリアフリーにするなら、かなり低い高さにする必要があります。靴の脱ぎ履きが行いやすいように、小さな椅子を用意しましょう。バリアフリーにする必要がないなら、それまでに使っていた上がり框の高さに合わせるのが一番無難です。そうでないと、いつもと感覚が違い、使いにくいと感じてしまいます。デザインにもご自分のセンスを活かすことができれば、それが一番よいでしょうね。