丸みをプラスした“アーチ”壁のあるお部屋のいろいろ
雑誌やSNS上で海外やお洒落な家を見ていると、一度は「アーチ壁」のある家を見たことがありませんか?壁という大きな部分にも関わらず、「これまで注目してこなかった」という方も多いかもしれません。意外と丸みのあるものを取り入れると、お部屋全体の印象が変わってきます。今回はそんなアーチ壁に焦点を当て、実際のお部屋を紹介しながら魅力について知っていただきたいと思います。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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「アーチ壁」とは?
まず初めに、「アーチ壁」や「アール壁」という呼び名がありますが、ここでは「アーチ壁」と呼びます。簡単に説明するとアーチ壁の正体は、家の中の部屋と部屋を区切る「内壁」の一部、「垂れ壁」(「下がり壁」とも言います)という梁下や天井から垂れ下がっている部分のこと。一般的には角になっていますが、アーチ状にアレンジしたものが「アーチ壁」なのです。
ではここからは実際のアーチ壁を取り入れたお部屋を見ながら、魅力についても知っていただきたいと思います。
|Case1.パントリー
リノベーション事例:「FLOW」(埼玉県三郷市)
リノベーション事例:「tone」(神奈川県鎌倉市)
どちらのお宅もキッチン横に位置するパントリー入り口部分を、アーチ状にしています。グレー色の壁、ステンレスといったクールな印象のものに対し、丸みのあるアーチが入ることでやわらかい雰囲気をプラス。さらに木材などナチュラルな素材の家具が入り、和やかさも感じられますね。
|Case2.書斎
リノベーション事例:「NATURAL×WOOD」(東京都調布市)
リビングルーム内にある書斎入り口をアーチにしたパターン。リビングの扉と並ぶと対極的な形で、受ける印象も異なってきます。真っ白な壁の奥に見える空間が一体どうなっているのか、不思議とアーチをくぐって覗いてみたい感覚になりますよね。
|Case3. WIC
リノベーション事例:「FREELY」(神奈川県横浜市)
こちらのお宅では、ワンルームの中に設けたWICの入り口をアーチ状にしました。色々な要素がコンパクトにまとまったワンルーム。それぞれの空間が個室化されていないため開放感がある一方、空間ごとにメリハリをつけるのが中々難しい…。しかし、扉なしの内壁でゾーニングすることで、開放感を維持したまま空間の切り替えしができます。さらに開口をアーチ状に工夫することで、デザイン性も高くなり、特別感がでますよね。
リノベーション事例:「Traditional」(東京都大田区)
こちらは二重アーチがあるお家です。リビングルームと寝室の両方面からアクセスできるWICの入り口部分をアーチにしました。扉なしの通り抜けにすることでクローゼット内の通気性をよくするだけではなく、両方向から差し込む自然光を空間全体に通すことができます。正面から見たアーチが重なった様子は、どこか外国のお城のよう。奥で差し込む光がなんとなく神秘的な印象を与えてくれています。
|Case.4 ワークスペース
リノベーション事例:「POP×イロトリドリ」(神奈川県逗子市)
ワークスペースにアーチ状の引き戸を設置したこちらのお部屋。イエローとブルーの壁が効いたポップな空間に、アーチ壁の丸みが可愛いらしさをプラスしています。さらにステンドガラスの小窓がノスタルジックな雰囲気に。まるでフランス映画のヒロインが住むお部屋のようですよね。このように扉を付けたタイプだと、扉のデザイン次第で部屋の印象が変わってきます。
|番外編
リノベーション事例:「balance」(東京都新宿区)
猫用の「アーチ壁」。
最後に
「アーチ壁」についていかがだったでしょうか。配置場所やその空間の雰囲気によってちょっとしたアクセントを与えてくれるアーチ壁。デザイン性だけではなく、本当の役割「垂れ壁」についても知ることができたかと思います。実際にかかる費用は、仕様次第で変わってくるので、詳しくは個別セミナーなどで尋ねてみてくださいね。お部屋の中にアクセントが欲しいな、デザイン性を高めたいなという際に、「内壁」の「垂れ壁」をアレンジできるということを頭の片隅に置いておくだけでも、家づくりの幅が広がるのではないでしょうか。nuリノベーションHPの『施工事例』には約700件のリノベ事例が掲載されていますので、ぜひあなた好みの「アーチ壁」のあるお家も探してみてください。