出窓とは
住宅の壁から外側に張り出した窓のことで、出窓の底部は台形などの棚となっており、物を置くことができます。西洋建築で用いられてきた伝統的な形式です。出窓は3面から5面の窓で構成されることが多く、一般的には開けられる窓と固定されている窓とからなっています。
リノベーションのワンポイントアドバイス
[出窓のリノベーションにおけるメリット]
外壁から張り出している出窓は、住宅の外観の中でよく目立つものです。出窓には、次のメリットが出窓にはあります。
・外観が魅力的
・部屋が広い印象を受ける
・飾り棚として使える
出窓のメリットは、何といってもその魅力的な外観でしょう。出窓を設けるだけで住宅の外観から受ける印象が大きく変わります。出窓は優雅で高級感があり、外観上の重要なアクセントになります。部屋の中からは窓が外側にくぼむ形になり、立体的で奥行きのある空間は、部屋を広く感じさせます。出窓の底部の棚は、植物などを置く、飾り棚として最適です。壁に棚を取り付ける場合とは異なり、出窓は自然な形で置くことができ、背景に窓があるので明るく置物を演出できます。
[出窓のリノベーションにおける注意点]
外観の印象大きく変えるなどのメリットのある出窓ですが、注意点も考慮しましょう。
・結露が起きやすい
・風切り音が気になる
・外観に違和感も
出窓の部分は空気が滞留しやすく、湿気が高くなりがちです。室内と室外の温度差が大きい時に出窓部分は温まりにくく、そのために一般的な窓よりも結露の発生しやすい傾向があります。また、出窓は外に張り出しているため、風切り音の発生することがあります。出窓の向いている方角にもよりますが、強風が起きやすい地域では注意したほうがよいでしょう。メリットと裏腹の関係にありますが、出窓の個性的な外観が違和感を与える場合があり得ます。各個人の感性は異なりますので、すべての人に好まれるデザインは難しく、そこは割り切りが必要かもしれません。
まとめ
住宅の外観に高級感が生まれる出窓は、リノベーションの際に有力な選択肢のひとつに挙げられます。部屋を広く感じさせるとともに、自然な形で飾り棚として使うこともでき、結露ができやすいなどの注意点はありますが、メリットを重視するという考え方もあります。雨戸が付けられないので、心配という方がいらっしゃるかもしれませんが、鎧戸や面格子などで、防犯対策を施すことが可能です。出窓には、中央の窓が左右に開くタイプや、中央ははめ込みで左右の窓が開けられるタイプ、三角形の出窓、弓型の出窓など、多くの種類があります。カタログなどを取り寄せて住まいに合った出窓を見つけるとよいでしょう。