垂木とは
垂木とは、構成する部材の一部で、屋根の最上部から下に向かって一定の間隔で配置され、屋根材を支える役割をはたしています。垂木の断面の形には様々ありますが、標準的には在来工法では4.5センチ×6センチ、ツーバイフォー工法では2センチ×6センチです。スギや松の木材がよく使われます。垂木は直角に交差する桁に金物で固定されています。
リノベーションのワンポイントアドバイス
[垂木のリノベーションにおけるメリット]
垂木は等間隔に連続して配置される直線形のものであるため、シンプルでかつリズム感があり、スタイリッシュで、デザイン性に優れています。そうした垂木のデザイン面の面白さを活かすため、垂木を露出させて室内から見えるようにする考え方があります。垂木には古風な和風テイストがありますが、垂木を露出させる場所には、色々と工夫が考えられます。
リビング
垂木がリビングの上に見えるようにすることもできます。垂木を大胆に見せることによって傾いた直線が連続し、木材の木目が印象的で、木の家というナチュラルな雰囲気を生み出し、くつろげる空間を演出します。
和室
和室の天井を垂木とすることで、垂木の木質が和室とマッチし、和室らしい雰囲気を一層引き立てます。照明を工夫することにより、さらに雰囲気がよくなるでしょう。
軒先
軒先に垂木を見えるようにすることは一般的な見せ方です。連続する垂木の並びはデザイン性が高く、外観の印象を高めます。また、リビングとつながった造りとすることで、開放性を感じさせます。
玄関
垂木を玄関の上に配置することで、訪問者に木材の素材感と意外性を与えることが可能です。
廊下
廊下の上に垂木が見えるようにすることで、斜めに奥まで連続する垂木が殺風景な廊下にリズム感のあるアクセントをもたらします。
[垂木のリノベーションにおける注意点]
垂木が見えるようにするということは、一般的には天井が高くなることを意味します。天井が高くなると、暖房の効率が下がり、暖房費のコストが多少かかるようになります。とはいっても、吹き抜けにするなら別ですが、そうでないのであれば、暖房費の増加はそれほど大きく心配するほどは多くならないでしょう。なお、垂木を露出させる工法はそれほど一般的ではありません。施工業者に相談して工事が可能かどうか確認しましょう。
まとめ
垂木は多数の木材が整然と直線状に並んでおり、その形状はモダンでもあり、古風でもあるため、デザイン性に富んでいます。垂木の形状を楽しむ方法には、アイデア次第で様々なバリエーションが考えられます。ご自分のアイデアを活かして新しい楽しみ方を手に入れるというのは素敵なことですね。