幅木とは
住宅などで壁と床とが接する部分で、壁側に取り付けられる幅の狭い板状の部材をいいます。幅木は掃除機などの硬いものがぶつかっても壁が傷まないようにするとともに、施工上の都合で、壁が床と密着していないためにできる隙間を隠します。巾木と表記される場合もあります。
リノベーションのワンポイントアドバイス
[幅木のリノベーションにおけるメリット]
一見無駄にも見える幅木ですが、それなりの役目がありますので、コスト削減のためになくすということはお勧めできません。幅木の用い方にはいくつかの選択肢がありますので、それぞれ見てみましょう。
床の色と同じにする
幅木の色を床の色に合わせます。壁と床が接する面に床と同じ色の1本のストライプが部屋のまわりを囲むことになり、しっかりと安定した印象を受けます。
壁の色と同じにする
幅木の色を壁の色に合わせます。こうすることで幅木が目立たなくなりますので、床の末端も気にならなくなって、部屋がより広い印象を受けるようになります。
異なる色にする
幅木の色を床とも壁とも異なる色にします。幅木がよく目につくようになります。幅を広く取ることで一層、その存在が印象付けられます。色の使い方としては、天井の色と同じにしてもよいでしょう。幅木の存在が注目を集めますが、不自然な感じにならないようにします。
幅を狭くする
幅木の幅を狭くします。幅木の存在感が減少し、スマートな印象を受けます。床の色と同じにした場合と、壁の色と同じにした場合との中間の感じになります。
極端に狭くする
材料にアルミを採用した幅木を用いることで、幅木の幅を極端に狭くすることができます。壁の色が似かよっている場合は幅木の印象が薄くなりますが、木製の壁など、色の濃い壁の場合は目立ちます。
[幅木のリノベーションにおける注意点]
普段あまり気に留めることのない幅木ですが、使い方によっては、その印象が強くなります。幅木の色を独自の色にする場合は、幅木が目立つようになりますから、目立っても違和感のないように、床、壁、天井との色のバランスを考えて、幅木の色を選びましょう。これはアルミ製を用いた場合にも、当てはまる場合があります。
まとめ
幅木は、その存在が小さなアクセントとなり、どのような幅木にするかには多くの選択肢があります。リノベーションで壁や床の張替えを行うと、幅木も新しく取り付けることになります。特段の希望がなければ、無難な色の幅木を選んでもらえるでしょう。なお、最近では、壁は塗装仕上げにして、幅木をなくすお客様も増えております。幅木があることで部屋の中のアクセントとなってくれますが、幅木がないことでもまた違った雰囲気を感じることが可能です。ご自分の理想とする空間を形にしたい場合はカタログを見たり、nuリノベーションまでご相談いただければ、お客様のご希望に沿った提案をさせていただきます。