こんにちは。
先日、友人に誘われて神奈川工科大学へお邪魔しました。
なぜ神奈川工科大学かと言いますと
雑誌「新建築」で表紙を飾るなど、昨年界隈で話題となっていた
「KAIT広場」を見学するためです。
KAIT広場は、栃木-那須の「水庭」などを手がけた
石上純也建築設計事務所によって建てられた広場建築です。
一年半ほど前の2020年12月に竣工した建物で、
コロナ禍で少し時間は経ってしまいましたが、
今回ようやく一般見学に参加することができました。
まず目に入ってきたのは、建築というより
地面に埋まった大きな四角い白い箱でした。
中に入ると、柱が一本もないとっても広い空間でとにかくびっくりしました。
こんな大空間を柱なしで作ろうとした発想に尊敬です…
床面積は4,100㎡で、基本的に平面ではないため、
床に座ったり寝そべったりと、リラックスの空間でした。
天井の開口から光が漏れて
また桜がよく見えてとても気持ちが良かったです。
天井は鉄板でできており、
一枚一枚現場で溶接してつくられたそう。
金属なので外気温で伸縮が起き、
天井高が夏と冬で20cmほど変化するそうです。
天井まで手の届く位置で、そっとぶら下がってみてもびくともせず
技術力にも驚かされました…
前日が雨だったため、広場中心の開口からは雨水が
滴っており、自然との一体感を感じました。
床と天井には透水性アスファルトが敷かれており、
雨水は吸収されて床の下から排水される仕組みとなっているため、
大きな水溜りができたり建物が劣化したりする心配はなさそうです。
この空間で休んだり遊んだり考えたりできる学生生活が、
少し羨ましくなると同時に
創作意欲が高まるような空間でした。
今後も定期的に一般見学は実施されると思います。
予約が必要にはなりますが、気になった方はぜひ行ってみてください!
[2022.05.13]