リノベーションは物件探しが9割!リノベーション向きの物件とは?
マイホーム取得に向けて、まず行うのが物件探しです。
この記事では、リノベーションを前提とした物件選びのポイントや、近年のリノベ市場のトレンドを解説。最後には、どんなリノベ会社を選んだら良いかについても説明しています。
これから物件探しやリノベーションをスタートする方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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まず知っておきたい!リノベーションのメリットとは?
リノベーションを行うと、「内装がきれいになる」という点以外にも様々なメリットがあります。
■メリット1:自由に設計できる
リノベーションをしない前提で物件を探す場合には、予め決められた間取り・デザインに自分たちのライフスタイルを合わせる必要があります。
リノベーションであれば、構造部分を残してゼロから自分好みの設計を行うことができるため、よりあなたらしい暮らしを実現することができます。
■メリット2:物件の選択肢が豊富
立地条件の良い新築物件は人気が高いうえに、価格も高くなります。
また、希望するエリアに新しいマンションの建設予定がない場合には、古い建物が建て替わるのを待つ必要がありマイホーム取得の目処が立たなくなってしまいます。
その点、中古物件なら人気エリアでも比較的物件が見つけやすい傾向にありますし、たとえ間取りや設備が気に入らなくとも、リノベーションで好みの空間にアップデートすることができます。
■メリット3:多様化する価値観に対応できる
新築や築年数が浅い物件、リフォーム済み物件などは購入後そのまま入居するケースもありますが、近年増えてきているのがベースとなる間取りや設備を活かし、部分的にリノベーションで個性を表現するという選択肢。
間取りはそのままに表層の仕上げ材を一新したり、ライフスタイルに合わせたオリジナルの空間をプラスしたりと、価値観や暮らしに合わせた「ここだけ」のリノベーションに注目が集まっています。
新築物件は高価格、中古+リノベはリーズナブル”というのが今までのスタンダードな考え方でした。しかし、首都圏における新築マンションの爆発的な価格上昇に伴い近年では中古マンションに目を向ける消費者が増加傾向。それに比例して中古マンションの価格も少しずつ上昇しています。
先述した3つのメリットと近年の中古マンション市場の動向を踏まえると、リノベーションを行うか否かを検討する際には「費用を抑えられるかどうか」を基準とするのではなく、「自分らしい暮らしを実現できるかどうか」という物差しで判断することで、満足度の高い家づくりを叶えることができそうですね。
建物の構造から見たリノベーション向き物件
間取りが変えられる点がリノベーションの大きなメリットですが、建物の構造によっては間取りを変更できない場合もあるため注意が必要です。
マンションの場合、建物の構造がラーメン構造の物件では、梁と柱で強度を確保しているため、基本的には間取りの変更に制限はありません。
一方で、壁式構造の物件では、壁自体で強度を確保しているため、たとえ専有部内であっても撤去できる壁に制限を受ける場合があります。
また、給排水管や換気ダクトのルートによっては水回りのレイアウト変更が難しいケースも。
大きく間取りを変更する前提で物件を探す際には、そういった構造による制限がなるべく少ない物件がリノベーションに向いているといえます。
間取り変更を検討する際にチェックするべきポイントは下記記事でも詳しく解説していますので、併せて参考にしてみてくださいね!
◯マンションリノベーションしたい方必見!間取りを考える上でのポイント7選
建物の構造以外にチェックすべきリノベーション向き物件のポイントは?
リノベーション向き物件であるかを判断する際には、建物の構造以外にもチェックすべきポイントがあります。
それは、物件自体の「資産価値」としての総合評価。
物件が所在するエリアやネームバリューなど様々な視点から複合的に判断する必要がありますが、ここでは購入後の住み心地とも直結する2つのポイントに着目してご紹介します。
POINT1「築年数」
物件の評価額は、新築時から20〜30年ほどかけて一定の割合で下落していきますが、それ以降は大きく変動せず、安定期に入る傾向があります。
お仕事や家族構成の変化などに合わせて住み替えの可能性がある場合は、安定期に入った物件を購入した方が手放す際に損なく売却できる可能性が高くなるでしょう。
一方で築年数が古い物件の中にはオートロックが導入されていなかったり、専有部に属する共用部分(窓サッシやバルコニーなど)の劣化が目立ったりと、注意も必要。
いい点、悪い点のバランスを見極めて判断することが重要です。
POINT2「管理状態」
共用部の管理が行き届いていることも、資産価値の目減りを防ぐうえで重要なポイントです。エントランスや廊下、エレベーターなどの手入れがしっかりなされているかを確認しましょう。
また、長期修繕計画が策定されているか、修繕積立金は潤沢であるかという点も、マンションの劣化を防ぐ意味で重要となります。管理組合の書類で確認することができますので、気になる物件は仲介担当スタッフに相談してみてくださいね。
物件探しとリノベーションの両方に強い会社を選ぼう
これまで説明してきたように、物件探しとリノベーションは相互に関連しています。そのため、物件によっては思った通りのリノベーションができない場合もあり、物件探しの段階からリノベーション的な視点での判断ができるかどうかが、理想の家づくりを叶えるための鍵となります。
nuリノベーション(以下nu)ではお客様のご要望をヒアリングし、予算やエリアなどの条件を考慮しながら、リノベーション向き物件を紹介させていただきます。
それではここからは、nuで物件探しからワンストップリノベーションを行った事例を2つ厳選。物件探しのこだわりや感想など、生の意見をお届けいたします!
CASE1
・リノベーション事例:「スカンジナビア×artistic」(東京都渋谷区)
以前から猫と暮らしたいと考えていたTさん。
ペット可であること、今お住まいのエリアから大きく外れないこと、価格や日当たりの良さを希望条件に、1年ほどかけてじっくり物件探しを行いました。
「この壁が抜ける・抜けないといった専門的なことはもちろん、マンションの状態も細かく調べてくれて」とTさん。
また、アドバイザーの目線から将来的な売却が難しそうな物件など、おすすめではない場合はリスクも率直に伝えてくれたといい、「売主さんとの価格交渉や細かい調べごと、その他本来は自分たちでやらなくてはいけないことも全てお任せできて、本当に助かりました」。
担当のアドバイザー自身も自邸をリノベーションした直後で、「リノベーションは基本的に全て変更できるから、内見時は今の住人のテイストや家の状態に引っ張られないように」など、経験者ならではの視点でアドバイスをくれたこともありがたかったといいます。
リノベ後は念願の猫ちゃんを迎えたTさん。毛が抜けるため毎日掃除をしているといいますが、溝のない床やフラットに仕上げた洗面、スタンド型掃除機の専用置場を設えたことなども功を奏し、「賃貸時代に感じていた小さいイライラがなくなりました」と嬉しそうな表情で話します。
CASE2
・リノベーション事例:「raw」(東京都練馬区)
築32年、74.47㎡の物件をフルリノベーションしたHさん。
物件の条件をがっちり決めず、内見しながら希望を明らかにしていきましたが、複数の会社で10軒ほど内見を重ねても、ピンとくる物件に巡り会えなかったといいます。
そんな時、nuでリノベした元同僚からの紹介で初めてnuに連絡。フルリノベだけでなく部分リノベの施工実績も多く、「買った物件の状態に合わせられることも魅力的でした」と振り返ります。
最終的に巡り合った物件は、構造上の制約が少なく希望通りの間取りがつくれそうだったこと、ボロボロすぎて逆に思い切ったフルリノベができると感じたこと、駅から徒歩5分程度という好立地が決め手になったといいます。
▲既存のLD、キッチン、和室を繋げることで実現した22JのLDK
今回購入した物件以外にも、nuのアドバイザーと数軒内見をして回ったTさん。「『このマンションは共用部の状態や管理状況が良くないから、辞めておいた方がいいんじゃないですかね』ってハッキリ言ってくれるんですよ。一方で、明らかに悪い条件でなければ、NOともGOとも言わない(笑)。こちらは一生ついていきますんで、くらいの雰囲気でいてくれて、それがすごかったですね」と、ご主人は笑います。
最後に
nuでは、物件探しはもちろん設計・施工、アフターサービスまで、リノベーションの知識に精通したプロフェッショナルなスタッフが揃っております。
また、物件探しの際にはリノベーションの向き・不向きの確認だけでなく、ご融資から金融機関の選定まで、お客様にとって一番最善の方法でご計画を進めていただけるよう資金計画の面からもサポートさせていただきます。
この記事を読んで物件探しやリノベーションに少しでも興味がわいたという方は、ぜひ一度個別セミナーへ参加してみてくださいね!
よくあるご質問
Q1. リノベーションのメリットとは?
A.
リノベーションのメリットは、間取り・デザインの自由度の高さに加え、新築物件だとなかなか手が届かないような人気エリアでも中古物件であれば選択肢が広がるという点が挙げられます。また、近年では新築や築浅、リノベ済み物件に「ここだけ」のリノベーションを行うことで、より自分らしい空間をつくり出すための手段としてもリノベーションに注目が集まっています。
Q2. リノベーション向き物件かどうかを見分けるポイントは?
A.
中古マンションのリノベーション向き・不向きを見分ける際には、2つの視点が必要となります。
1つ目はマンションの構造など、専有部を改修工事する際に制約となるものがないかどうかという視点。2つ目は、共用部の管理状況やマンションの財政状況など、マンション自体の状態を見極めるという視点。複数の物件の状態を網羅し比較検討するのは難しいため、リノベーションに精通した仲介担当者と内見するのがおすすめです。
Q3. リノベーションができない物件はありますか?
A.
一般的な中古マンション、中古戸建であれば「リノベーションができない」というケースはほとんどありません。ただし、マンションによっては水回りの設備をレイアウトできる範囲が限られていたり、床材にはカーペットしか使用できないといった制限がある場合も。ご自身の叶えたい家づくりのイメージと照らし合わせながら、物件探しを進めていきましょう。