白い円柱が佇む約60㎡のワンルームに暮らすannaさん。お部屋を整えるマイルールやこだわりのインテリアアイテムなど、ユニークな日常を楽しむannaさんの暮らしのアイデアをお届けします。
ワンルームなわが家のリビングスペース
猛暑な日々が続きますね。こうも暑いと、おうち時間ふたたび、という感じで、家にいる時間が増えている方も多いのではないでしょうか。
先日、4年ぶりにフィンランドへ行ってきました。こちらのウェブマガジンvol.1でも書かせていただきましたが、フィンランドは私にとってさまざまな影響を受けたアナザースカイ的な国なので、また訪れることができて嬉しかったです。トップの写真は、今回の旅で滞在していた部屋の一角。白を基調としていますが、壁付け照明やクローゼットの一部に木のアクセントが使われていたり、ソファだけ差し色で明るい色を配置していたりと、とても可愛かったです。家づくりの際に、海外のホテルやお部屋を参考にすると新しい発見があって楽しいですよね。
さてさて、フィンランドから見慣れたわが家へ戻ります(笑)。仕切りもほぼないワンルームな部屋なので、ダイニング側はPタイル、リビング側はフローリングと床材を変えてゾーニングしています。床材を変えると雰囲気が変わるので、空間を緩やかに切り替えたい場合にはとてもおすすめです◎
まるで象の背中に座っているかのよう!? 安心感のあるソファ
こちら、その名も「エレファントソファ」。「Karimoku New Standard」 のもので、アームの丸みとほどよいサイズ感、カバーの色みに惹かれて購入。フローリングがすだれ貼りで直線的な印象があるので、カーブの丸み要素をさりげなく取り入れたいなと思い、アームに丸みのあるものを選びました。カバーの色や素材、ソファの大きさは数種類の中から選べるので、家族の人数や部屋の大きさに合わせてカスタマイズできます。
「CIBONE」で購入した丸太のサイドテーブルや、夏なのに仕舞えていない「BALMUDA」の加湿器など…。この部屋に置くものは角のないものが多いですね(笑)。
「IDEE」で選んだ本棚には、上段にはCD、下段には大きめの本や雑誌を収納。本棚の上は飾り棚としても重宝していて、いろいろな作家さんの作品やドライフラワーなどを飾っています。テレビはあまり見ないので、引っ越しの時に手放そうかとも悩んだのですが、持っていたテレビがたまたま壁掛け仕様にできるものだったので、夫の要望もあり(笑)残すことに。テレビボードがない分、掃除がラクなので壁掛けにして良かったなぁと実感しています。
憧れのニッチ棚には、旅の思い出を
土間玄関と同じくらい憧れていて、リノベーションで必ず実現したかったニッチ棚。この棚はある程度の空洞をつくらなければならず、どの場所に、どれくらいの大きさでつくるかを設計デザイナーさんとたくさん話した記憶があります。私は部屋の目立つ位置に、目立たないようにつくりたかったので(笑)リビングから見える位置に、壁に馴染む白で造作していただきました。矛盾した要望に答えていただき…とてもお気に入りな空間になりました。この壁には、わが家の第二の配管が隠れており、上層階のお宅の水の音が聞こえてくる場所。旅先で見つけた水色やクリアな色のアイテムを配置し、なんとなく水とリンクさせ、排水の音も涼やかに聞こえるように工夫しています。
「ユニークと暮らそう」はつづく
こちらの連載は今回で最後になりますが、ユニークな部屋での生活はこれからも続きます。
nuリノベーションさんでリノベをしていただき、部屋についての連載を書くことができて、「住まいと暮らし」を整えることは、自分にとっては生きるうえでとても大切な行動なのだな、と改めて考えることができました。お気に入りの部屋で、おいしいコーヒーを飲む。そんななんてことのない日常が、今はとても楽しいです。
10回にわたり、最後までお読みいただきありがとうございました。
ラストの写真は、大好きなフィンランドの建築家・アルヴァ・アアルトが設計したアカデミア書店にて。来店する人々の背丈に合わせて、3種類の高さの手すりがついているのです。なんとも優しく、楽しい設計。これから皆さまがつくるお部屋も、この書店のように優しく、楽しい空間になりますように。
撮影・文:anna
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