白い円柱が佇む約60㎡のワンルームに暮らすannaさん。お部屋を整えるマイルールやこだわりのインテリアアイテムなど、ユニークな日常を楽しむannaさんの暮らしのアイデアをお届けします。
柱の鎮座する、ダイニングスペース
今年もあと少しですね。
私は毎年11月の下旬くらいから、少しずつ大掃除をするべく日程配分について考えながらソワソワし始めるのですが、結局いつも冬休みに入ってからまとめてやるという…。 今年もそんな流れになりそうな年末を過ごしています。
さて、先月からスタートしたこちらの連載。
2回目の今回からは、わが家のリノベーションとインテリアについて書いていきます。
まずはじめにご紹介するパートとして選んだ場所は、サムネイルにも使われているダイニングスペースです。
わが家の中でもなかなかインパクトのある柱がある場所で、最近はこの円柱が家の大黒柱にも見えてきて、とても愛着のあるスペースとなっています。
物件を購入する際、もともとリフォーム済みだったわが家。
きれいに分かれていた3LDKの間取りをワンルームにしようと決めた私たちの前に、まず最初に立ちはだかった問題は、家の中の壁を取り払いたいと思った場所に、動かすことのできないパイプスペースが2つあることでした。
そのうちの1つが、今はこの円柱に包まれています。
リノベ前は、キッチンの後ろに立つ壁の中にあったパイプスペース。
今回のリノベでキッチンは壁付けのまま、リビングに向かってオープンな間取りにすることが決まり、後ろの壁は取り払うことになったので、取り払うことのできないパイプスペースが空間に取り残されることに。
私は配管がむき出しの雰囲気も好きなので、ペンキを塗ってこのままでも良いのでは?と思っていたのですが、担当の設計デザイナーさんから「むき出しだと上階からの排水の音が気になる場所かもしれません」とアドバイスをいただき、仕様を考え直すことになりました。
普通の四角い柱のように見せるなら、美術館にあるような円柱状にできないかな?という夫のアイデアから、設計デザイナーさんとたくさんの話し合いを重ね、職人さんの手仕事によって仕上げられたこの円柱。
間取り変更の際にネックになってしまいそうだったパイプスペースが、アートな個性へと生まれ変わりました。
少し狭いけれど、ダイニングテーブルはどうする?
LDKのまんなかに大きな柱が立っていることもあり、あまりスペースの広くないわが家のダイニングには「アルテック」の90Aテーブルを選びました。
設計デザインの打合せと並行して選んだこのダイニングテーブルは、どんな形のテーブルだったらゆとりをもって配置できるか、設計デザイナーさんがテーブルの形状ごとに図面を描いてくれたのでとても想像しやすかったです。
天板の色は、空間の色味のバランスやお手入れのしやすさを考慮して、ホワイトラミネートに。真っ白で緊張しそうな面持ちですが、ホワイトラミネートは汚れに強い素材だそうで、跡も付きにくく、汚れても早めに水拭きをすれば綺麗を保てると思います。
チェアは、夫の職場から譲り受けたカラーリングのかわいいプラスチックのものや、「カールハンセン&サン」のYチェア、「D&DEPARTMENT」で購入したUSEDの「knoll」デュプレチェアなど、あえて質感を合わせずに組み合わせています。
空間にスパイスを
ダイニングの照明は、ゴールデンベル。こちらも「アルテック」のアイテムです。
フィンランドの老舗レストランのために考案されたプロダクトと知り、食卓で使ってみたいなと思っていたのがきっかけでリノベ後のわが家に迎えることを決めました。
なかでも無塗装の真鍮で作られている“サヴォイ”は、経年変化も楽しみなオリジナル仕様。
ダイニングの壁やブラインド、テーブルも白なので照明のゴールドがこの空間のスパイスになってくれていると思います。
上の写真は以前ヘルシンキの「カフェ アアルト」を訪れた時の一枚。
こちらでもゴールデンベルが使われていました。紳士なおじさまウェイターさんが印象的。
仕事の合間に、少しゆったりお茶じかん
いまは週に2回、夫と在宅で仕事をする日が重なるので、お互い時間が合わせられる日はコーヒータイムをもうけるようにしています。
ふたりとも仕事を始めると休憩を取ることを忘れてしまう方なので、あえて。
こんな風にお茶の時間を作りたくなったのも、じっくりと考えて造ったダイニングスペースだからかなぁと思えたりして。
この日のおやつはスターバックスで買ってきたかぼちゃのデニッシュ。
今年久しぶりに訪れた東京蚤の市で購入した「やちむん」のマグカップは、ほっこりと温かみのある佇まいがお気に入りです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
みなさま、体調に気をつけて良いお年をお迎えください。
撮影・文:anna
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