白い円柱が佇む約60㎡のワンルームに暮らすannaさん。お部屋を整えるマイルールやこだわりのインテリアアイテムなど、ユニークな日常を楽しむannaさんの暮らしのアイデアをお届けします。
オープンなキッチンのインテリア
3月に入り、関東ではあたたかな日々が続いております。
このウェブマガジンが公開される頃には、もう桜も満開なのかなぁと想像して、ひとりワクワクしています。
ここ数年、桜の季節のわが家のブームはお花見さんぽで、桜の名所と言われる場所ではないところの桜を求めてただひたすらに歩き、コーヒーなどを飲みながら見つけた桜を眺める、ということを休日になると夫婦で楽しんでいます。
さて、今回からはわが家のキッチンについて。
インテリア編と収納編、2回に分けて書いてみたいと思います。
ほぼワンルームなわが家のキッチンは、部屋の一番端、バルコニー横の壁づけにレイアウトされています。
もともとのキッチンがあった場所から大きく移動はしていないものの、リノベーション前は手前に壁があり、キッチンスペースの目隠しになっていました。
その壁を取り払うことに決めたので、リノベーションではワンルームの部屋に馴染むようなキッチンを目指すことに。
家事の中でも料理があまり好きではない私…。
ごはんを作らなきゃ、という考え方ではなく、実験をするような感覚で調理や洗い物をすることができたら、苦手な家事も少しは楽しんでできるかなと思い、キッチンづくりのテーマを『実験室のようなキッチン』として、設計デザイナーさんと考えていきました。
飾り棚のあるキッチン
キッチンリノベの参考にしたのは、主にインスタグラムなどで収集した海外のキッチン写真。
『ザ ・キッチン』というものよりは、雑貨や本などインテリアになるものも同じ空間に忍ばせることで、ワンルームの部屋に馴染むキッチンになるのではと考えて、キッチンの上層部に雑貨などを置く飾り棚を作ってもらいました。
個人的に大好きな“躯体現し”と相性がいいと感じている木材の棚には、使い終わった化粧品の瓶などに入れたドライフラワーや「リサラーソン」の陶器の置物、旅先で見つけた雑貨など、とくにコンセプトを決めずに飾っています。
「riki」の壁掛け時計は、軽やかな木の湾曲が後ろのコンクリートの壁面と合っていて、とても気に入っています。
飾り棚の下に、こちらも海外のキッチンを参考にした小さなオープン棚を設置。いまはコーヒーやお茶などのティータイムセットを置いています。目に入りやすい高さのこちらの棚は、色味の少ないクリアな素材の雰囲気で統一させたく、好きな瓶や缶に詰め替えて収納しています。
家電はグレーのキッチンタイルに色みが馴染むよう、黒をメインに選びました。家電選びは主に夫が担当していて、購入前は夜な夜な家電ユーチューバーの動画を見て勉強していました。(笑)
とても参考になるので、家電選びの際にはおすすめのようです。
外壁用のタイルをキッチンタイルとして使う
キッチンの壁面も躯体現しを希望していた私ですが、設計デザイナーさんから、油はねなどのお手入れを考慮すると、やはりタイルの方が使い勝手がよいと助言をいただき、コンクリートに似た雰囲気の外壁タイルを勧めていただきました。
自然な模様で、一枚一枚個体差のあるタイルなので汚れが目立たず、油などがはねた場合は軽く湿らせた布巾で簡単に落とすことができ、掃除がとてもラクなのです。見た目も大切ですが、キッチン仕事が苦手な私にとって、お手入れのしやすさもかなり大事なポイントです…。
また、わが家で採用した「ツールボックス」のステンレスキッチンは、必要最低限のパーツでできているシンプルな感じが好きです。食洗機は既存のキッチンについていたものを再利用。このキッチンに合うように戸板に側板と同じ風合いの板を貼ってもらいました。
リノベーションでは、廃棄されそうなものもデザインの力で再利用できることもあるので、環境にも良いですよね。
食器洗い洗剤はいろいろ試してきましたが、いまは「フェールシュヴァル」のディッシュソープをリピート使いをしています。99%天然成分で香りもよい上に、油よごれもしっかり落としてくれて◎
パッケージもとても素敵なので気分も上がります。
キッチンのインテリアも今はとても多様なので、リノベーションで自分のモチベーションを保てるようなキッチンにできたら、毎日の家事もいまよりもっと楽しくこなせるのかなと思っています。
それでは、次回の収納編に続きます。
撮影・文:anna
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