留め加工
今回ご紹介するのは、木材やタイルなどの材料を納める際の加工方法について。
その中でも最もポピュラーである『留め加工』について、詳しくご紹介したいと思います。
”納まり”というと、普段家やお店で過ごしていてもなかなか気に留まらない部分ですが、材料同士を美しく仕上げ、デザインの完成度を高めるためには欠かせない職人技です。
早速、その基礎知識と代表的な留め加工を見ていきましょう。
留め加工とは
ひとことで言うと、「ふたつの部材をななめ45°にカットして継ぐこと」です。
留め加工は意匠性・強度ともに優れており、リノベーション空間の中で出会うことが多い納め方です。
また、「留め」と対になるのは「いも」と呼ばれる継ぎ方。

身の回りを見てみると、圧倒的に多いのは「いも」です。
その理由は単純で、加工が簡単だから。
真っ直ぐカットされた部材を、そのまま隙間なく継ぐことが出来ます。
▽壁と天井に貼った木毛セメント板の角を「いも」で納めた例

どちらの加工も場面によってのメリットがあるのですが、「留め加工」の最大のメリットは意匠性。
直線的ですっきりした印象をつくり出すことができます。

リノベーション事例:「SIMPLE×アパルトマン」
アッシュトーンのオークフローリングをフレンチヘリンボーン張りで仕上げたO邸。
留め加工のナナメラインがLDKの中心に来るように計画し、デザインのポイントにしています。
【留め加工の施工過程】
①まず、基準となる位置に墨でしるしを打ち、墨にそって1列目を仮置きします。
②角度を微調整。
1列目がズレると、その後張っていくすべての列がズレてしまうため、この最初の1列は特に慎重に施工していきます。

2列目、3列目と、丁寧に進めていきます。
③張り上がり。
美しいナナメラインにうっとりです…。
家具が入っても、ナナメのラインは控えめでありつつ、しっかりお部屋のアクセントになっていますね。
さまざまな留め加工
造作カウンターや笠木など、至るところで「留め」は用いられます。
CASE1. 小上がりの縁を留め加工で納め、強度と意匠性を高める
・リノベーション事例:「VINTAGE×JAPANDI」(神奈川県川崎市)
CASE2. モールディングを留め加工し、ラインを繋げる
・リノベーション事例:「FRENCH×nuance」(東京都新宿区)
CASE3. タイルに留め加工を施し、角を美しく納める
・リノベーション事例:「maroon」(神奈川県茅ヶ崎市)
みなさんも身の回りにある「留め」、「いも」を是非探してみてください◎
次回もお楽しみに。
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