ライフスタイルメディア「cocorone」編集長とみこさんのリノベーション日記。
新築派の夫とリノベ派の妻とみこさんのリノベは、一体どんな風に進んでいくのでしょうか。
[ vol.6 プレゼンテーション ]
「どんな家にしようかな」
そんな風に心が躍る家づくり。
前回はヒアリングまでの準備、ヒアリングの内容をお伝えしました。その後、ヒアリングの内容を元に、nuリノベーション(以下、nu)さんからいくつかプランを提案いただきます。担当デザイナーさんにもよりますが、nuさんは以下の3案を提案してくれます。
A案:施主の希望をそのままかたちにしたプラン
B案:デザイナーさんからの提案プラン
C案:遊び心をプラスしたプラン
私たちが重視していたのはこのふたつ。
・開放感ある広々としたリビング
・「働く」と「暮らす」を融合したデザイン
また、築約30年の物件のため、水回りの設備は可能な限り一新したいと考えていました。
リノベーションのプロセスでいちばん楽しみだったのは、プレゼンテーションだったかもしれません。うだるような暑さが続く8月上旬頃。ワクワクしながらデザイン打合せに向かいました。
A案
最初に見せてもらったのは、ふたりの希望を反映させたプラン。3LDKから2LDKの間取りに変更し、広々としたリビングに。当初希望していた開放感あるペニンシュラキッチンも。
「ドラム式洗濯機前提のプランですが…」と、洗濯機置き場付きのウォークインクローゼットも提案してくれました。
洗濯が終わったらそのままハンガーにかけてしまうだけ!実はプレゼンテーションまで洗濯機置き場のことは全く考えていなかったのですが、動線の効率が良く暮らしやすそうなデザインに惹かれました。
また、キッチン、お風呂、洗面所の水回り設備を一新する前提だった点も魅力的。
B案
続いて、デザイナーさんからの提案は、元の間取りを活かしたプランでした。既存の間取りの広いキッチンを活かし、パントリーやキッチンカウンターを新しく造作するアイデア。
私自身、リノベでいちばんこだわりたかったのはキッチン。このキッチンカウンターで友達をおもてなししたり、撮影をしたり、さまざまな用途が想像できて魅力的なプランでした。
また窓際の部分は床材を変えて、インナーテラスに。ちょっと贅沢な使い方ですが、植物を育てたり、ベランピング気分を室内で楽しめたり、全く思い付かなかった面白い案だなと思いました。光がよく入るから気持ちよさそうです。
C案
最後に遊び心をプラスした提案プラン。
私は自宅で撮影する機会も多いため、写真撮影スペースが欲しいと考えていました。撮影用にも活かせるように、キッチンの前に質感違いのテーブルを3つつくり、気分に合わせて撮影できる素敵なアイデアでした。
また、窓際にはインナーテラスのアイデアと同様に、床材を異素材にしてゾーニング。ワークスペースを設置し、ふたり並んで仕事ができる設計に。
そしてもともとクローゼットがあった部分を取り壊し、テレビ台と飾り棚にする提案も。テレビ周りはすっきりさせたかったので、この案もすごく惹かれました。
こぼれ落ちそうな小さな希望も丁寧に掬い上げてもらえたため、ここから間取りを決めるのはかなり迷いました。
ですが、夫婦ふたりの希望が反映されたA案をベースに間取りを進めていくことに。B案、C案のアイデアも少しずつ反映させながら間取りを決めていきます。
間取りって眺めているだけでワクワクしますよね。「ここにはあの家具を置きたいな」など、理想の家の妄想がはかどる瞬間です。
唯一無二の家づくり。
みなさんも後悔のない間取りになりますように。
文:とみこ