数年前、nuリノベーションでご自宅をリノベーションしたmaruさん。
リノベをきっかけに変化したライフスタイルや、丁寧な暮らしをつむぐmaruさんの等身大の日常をお届けします。
共に歩み、暮らすインテリア①
季節が暦を知っているかのように9月1日からグッと涼しくなり、このまま秋へと移り変わってしまうのかと思うとちょっと寂しい気がします。
雨の日が多かった今年の夏、もう少しキラキラとした眩い日差しを見ていたいなぁと思いつつも、雲の形や実る果実などが、秋へと着実に向かってることを感じさせてくれています。
今回はインテリアに関するお話をさせていただきたいと思います。
使う素材や色使いのバランス、動線、照明など、コーディネーター的な目線で見るとポイントは多岐にわたりますが、基本、インテリアは自由だ!と私は考えます。
好きなもの、好きな色にはマニュアルなどは無く、その人が気持ちよく、快適と思えることが一番であり、あまり型にはまらずに自分にとっての心地よい空間を楽しんでいただきたいなと思っています。
nuリノベーション(以下、nu)さんの事例からはそのような自由や楽しさを感じることができ、そのことが私がnuさんにリノベーションをお願いしたいと思った一番の理由でした。
ここでなら私が思い描くイメージが形に出来るかも!と。
例えば私は古いもの、素朴な物が好きで、若い頃からポツポツと集めていました。
古い物には色々なジャンルがあり、そんなこともよく分からずに、購入してみては何か違うんだよなぁという失敗もたくさんしてきました。
これという物に出会えぬまま時は流れ、約8年前、私が住むマンションの近くにアンティークショップらしき佇まいの建物を発見しました。オープン前のお店の前には古い椅子が天井からぶら下げられていてそれが楽しく踊っているようで、その雰囲気にワクワクして許可も取らずに写真をたくさん撮らせてもらったことを覚えています。
結局はそのお店(REFACTORY antiques)と出会えたことで、お気に入りの古道具探しの旅は終わりを迎えることになります。
自分が好きなジャンルであることは分かっているのに、心地よいと思える物に出会えない虚しさや悔しさを何年も味わってきた私にとって、このお店との出会いはとても大きな喜びで、気づけばそのお店との関わりは暮らしの一部になり、そしてその喜びは、遅ればせながらも自分の感性を花開かせるきっかけになったと思っています。
家をリノベーションすることになった4年前、私は迷わず、やっと出会えたこの家具や古道具たちが気持ち良く過ごせる空間にしたいと思いました。大好きな古い物たちが心地よさそうな空間であれば、私自身も間違いなく心地よく過ごせると思ったからです。
そんな願いを込めて設計・施工はnuさんにお願いして、内装はこの家具たちを一番理解しているREFACTORY antiquesさんにお願いしました。
間取りの取り方や建具の使い方など、まさに型にはまらず自由に大胆に、「好き」を優先させて作り上げてきた工程や時間は大切な宝物であり、その空間は今でも一番安らげる、大好きな空間です。
空間作りのテーマは、「刺激」と「鎮める」と「和み」。
一見正反対のように思える要素ですが、この3つのテーマを常に意識しながら作り上げたお家のことを、次回はもう少し詳しくお話しさせていただきたいと思います。
初秋の一枚は、お友達と古い学校。
私の学童期もこんな木の机と椅子でした。笑
秋はフィルムカメラを使いたくなる季節です。
撮影・文:maru
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