こんにちは。
花粉の季節ですね…
だんだん目が痒くなってきていて、少し憂鬱です。
さて本日は、「自然体感展望台 六甲枝垂れ」について書きたいと思います。
「自然体感展望台 六甲枝垂れ」は
兵庫県神戸市にある六甲山の上に建っています。
自然体感と名がついている通り、
自然エネルギーを活用した面白い体験ができる展望台です。
設計は建築家の三分一博志氏。
三分一氏は「地球のディテール」をテーマとした建築を多く手掛けられています。
「六甲枝垂れ」の外観は樹氷をイメージしています。
「樹氷」は六甲山の冬場によく見られる現象です。
三分一氏は、六甲山に生える木の枝に
樹氷がついている様子からインスピレーションを受けて
この建物を形作られたそうです。
この建物自体に樹氷をつけることが目的で
枝葉をモチーフにした形態で外観を構成しています。
私が訪れた時には残念ながら見ることができませんでしたが、
運が良ければ、冬には枝葉がモチーフのこの外観に
実際に樹氷がついている様子が見られることもあります。
建物内部には“氷室”があります。
冬の間にできた氷を貯めておく場所です。
私が訪れた時は氷室の中は空っぽでしたが…
夏場は氷室からの冷気を循環させて、
建物内がひんやりしています。
自然エネルギーを活用した天然クーラーです。
建物の中心には水盤が設けられていて、
氷室から溶け出した水が溜まっています。
また、水盤の上にはトップライトが設けられていて
ほの暗い室内に光が差込みます。
水盤の水がトップライトからの光を反射して
神秘的な空間になっていました。
三分一氏は
自然を観察し、自然に寄り添い、自然を纏う建築をつくろうとしていて
面白い試みだなと常々思っております。
六甲山にはアスレチックパークや牧場など
たくさんのレジャースポットがありますので
「六甲枝垂れ」の他にも見どころはたくさんあります。
機会があればぜひ訪れてみてください。
[2022.02.28]