お世話になっております。
ダテちゃんです。
休日には建築家が手がける美術館やお店を訪れ、洗練された空間でひと時を過ごすのが建築学生だったころからの趣味となっています。
私は著名な建築家が手がけた建築だけでなく、世の中には住む人一人一人の愛着や想いがこもった空間で溢れていると思っています。
先日、お客様にご紹介いただいた、こちらの建物に足を運んできました。
こちらの建物は、元々フランス人の方が住んでいたご自宅をリノベーションされた「YAECA HOME STORE」というお店です。
服を中心としたライフスタイルを提案している「YAECA」さん、セレクトショップでお洋服をお見かけすることはあるのですが、直営店を訪ねるのは、私自身初めてでした。
私が足を運んだ季節は、夏の暑さが終わりかけた雨の中で、少し坂道を登ったところにお店がありました。
住宅街の中に、それらしき建物を見つけましたが、お店らしい雰囲気の看板やロゴサインなどはまったく見当たらなかったため、人の自宅に忍び込む感覚になりつつも、お店の扉を開きました。
広く余白のある店内にはヴィンテージの家具、アクセサリー、お菓子などと合わせて、お洋服を販売しています。
柱や梁があらわしになっていたり、レンガの外壁があったりと、和と洋が混在したような既存の空間に対して、白塗装の壁などを施したリノベーションがされています。
都会の喧騒から離れたこの建物で、雨が「さーっ」と降り注ぐ音の下、ゆったりと家具やお洋服を見て、とても贅沢な時間を堪能できました。
お店の中には名作の家具が点在しています。
こちらの写真は1800年台の椅子です。
こちらはJoseph Andre Motteのキャビネット、当時の市庁舎のために製作されたものだそうです。
リノベーションされた住宅は、プライベートな空間ですので、住んでいる方のご友人である場合や見学会でなければ足を運ぶことが一般的にはできません。
「YAECA HOME STORE」さんのように、元々住宅として使われていた建物を店舗にリノベーションされた事例は、素敵な商品とお店を楽しみつつ、当時の住宅であったときの記憶も体験できますね。
とても素敵な空間を体験させていただきました。