こんにちは。
年末が少しずつ近づいていますが、いかがお過ごしでしょうか。
過去の写真を振り返っていると、
銀座の地下通路で行われたちょっと風変わりで
小さな写真展のようなイベントを撮影したときの写真を発見したので、
今回はそのイベントについて書きたいと思います。
人知れずひっそりと銀座の地下通路で開催されていたイベントなのですが、
アンダーグランドもしくは、アングラと呼ばれた1960年代に広まる若者を中心とした
実験的な芸術運動のなかでも路上パフォーマンスというハプニング的な表現を
テーマにしたイベントの一環として行われたアンダーグラウンドな写真展です。
銀座という華々しい地上の高級商業ビルディングとは反対に、
地下の人通りもそれほど多くない通路で、
人目を気にせず自由な芸術を求めて謳歌する当時のアングラな若者を捉えた写真が並んでいる。
全く異なる二つの世界観が銀座のなかで同居していたことに改めて、
ゲリラ的なイベントのようで面白いですね。
これらの写真を撮影した人物は、
ウィリアム・クライン氏。
大胆な構図やブレやボケも用いたストリート写真で有名な人物ですが、
そのインパクトある写真は熱気で溢れています。
写真はクライン氏が1961年に初来日した際に東京の街を駆け回って
撮影した写真の中から銀座エリアを撮影したもので構成されています。
実験的な路上パフォーマーの何とも言えない不思議な動きを
迫力あるアングルで見せてくれるクライン氏の写真は良いですね。
混沌とした当時の熱気が銀座の地下に漂っていました。
それでは。