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学生時代に、藤森照信さんの作品を見て回る機会がありました。
そこにはどこかジブリ作品を思わせる世界観があり、子どもの頃に「こんな家があったらいいな」と想像していた空想の世界を、そのまま具現化したような自由さがありました。そのとき受けた大きな衝撃は、今でもはっきりと覚えています。

ラ コリーナ近江八幡では、大きな草屋根が印象的でした。


土壁や焼杉といった素材、深い軒先、太い柱など、土着的でどこか懐かしさを感じさせる建築が特徴的でした。

「銅仮面」と呼ばれるユニークな見た目の屋台も、藤森氏の設計によるものです。

高杉庵は「世界で最も危険な建築物トップ10」に選ばれたことでも知られています。

空飛ぶ泥舟は、率直に「建築ってロープで吊れるんだ……」という驚きがありました。

どの作品も初見では強い違和感を覚えるほどぶっ飛んでいるのに、意外とのどかな田舎の風景に溶け込んでいる、、そのギャップも強く印象に残っています。
以前、情熱大陸でのインタビューで、建築をつくる上で大切にしていることとして
「何歳になっても遊び心を忘れないこと」と答えていたのが印象に残っています。
実務に携わるようになると、現実的な条件や制約の中で設計を進める場面が多くなると思いますが、自分自身がワクワクする感覚や建築を楽しむ気持ちは根底に持ち続けていたいと、改めて感じました。
