二人暮らしのリノベーション | 間取りの工夫で叶える理想の暮らし
二人暮らしのリノベーションは、間取りの工夫やアイデア次第で暮らしやすさが大きく変わります。
生活リズムや過ごし方の違いに悩む方も多い二人暮らし。
ですが、ふたりの価値観や距離感を大切にすることで、暮らしをより快適に整えることができます。
この記事では、二人暮らし特有の悩みを間取りやアイデアで解決した事例をご紹介します。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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<この記事のトピックス>
・二人暮らしのリノベーションでよくある悩み
・ふたりの今を楽しむ間取りアイデア
・失敗しないリノベーションの進め方
・二人暮らしのリノベーションは「暮らし方」から考える
二人暮らしのリノベーションでよくある悩み
二人暮らしを始めると、思いがけないところに小さなズレや違和感が生まれることがあります。
それは大きな衝突ではなく、生活リズムや過ごし方のわずかな差。
だからこそ、気が付かないうちに心の中に積み重なってしまうこともあります。
① 生活リズム
起床・就寝時間の違い。在宅で仕事をする場合は、就業時間の違いやオンライン会議の場面で気を遣うことも。
② 距離感の取り方
一緒に過ごす時間も、ひとりの時間も必要。完全に分離せず、心地よい距離感をつくりたい。
③ 価値観の違い
収納方法や水回りに求める機能性・デザイン性など、些細な動作や見え方で好みが異なる。
リノベーションで理想の二人暮らしを手に入れたNさんも、当初は同じような悩みを抱えていました。
Nさんの実例をもとに、二人暮らしのリノベーションを成功させるヒントを探っていきましょう。
・リノベーション事例:「THAT’S ALL!」(東京都江東区)
リズムの違いを受け止める間取り
Nさん:私は超がつくほどの朝型人間。6時には仕事をはじめ、朝食前には一仕事終えています。一方、主人は8頃に起床する生活リズムなんです。
起床時間が大きく異なるふたりが重視したのは、寝室とワークスペースを一番離れた場所に設けること。
身支度動線も寝室からなるべく離し、生活リズムの違いをカバーしました。

同じ空間に、居場所を点在させる
ダイニングテーブルは置かず、リビングを広々と取っているN邸。
大きなカウチソファに加え、窓辺にモールテックスベンチを造作し、同じ空間を共有しながら、思い思いの時間を過ごす居場所を点在させました。
いっしょにテレビを見たり、ご主人はバルコニーで日光浴を楽しんだりと、どの場面も心地よい距離感で過ごせる空間です。
ふたりの今を楽しむ間取りのアイデア
同棲や結婚をきっかけに住まいを見直す方や、DINKS世帯で在宅ワーク中心の暮らしをされる方にも有効な選択肢であるリノベーション。
心地よいと感じる空間は、価値観、ワークスタイル、ライフステージなどによっても異なりますが、
大切なのは今を楽しみながら、将来的な変化を受け止める余白を持つことです。
ここでいう余白とは、広さだけでなく、働き方や楽しみ方が変わっても自然に受け止められるゆとりのこと。
そのゆとりが、暮らしの安心感をより高めてくれます。
■おおらかさを生むフリースペース
・リノベーション事例:「TANSEI-端正-」(埼玉県川越市)
玄関土間と一続きの空間に、フリースペースを設けているO邸。
ご主人の希望でつくった空間でしたが、今ではふたりでコーヒーを飲みながらギターを弾いたり、本を読んだりと、特別な時間を楽しんでいるそう。
奥様:当初、私はフリースペースの魅力がわからなかったんですけど、夫が熱望していて。アドバイザーやデザイナーさんも『そういう余白ってロマンがあります!』と共感してくれて、すごく盛り上がっていました(笑)
ご主人:そんな風に話を聞いてくれたら、気持ちが上がっちゃいますよね。ただ頷くのではなく、ちゃんとイメージした上で共感してくれて。
そんなフリースペースは、将来的に個室化できるように計画されています。
暮らしの変化に合わせて、個室化してもいいし、しなくてもいい。
そんな自由さが、O邸のおおらかな雰囲気を引き立てています。

■付かず、離れずのワークスペース(WS)
・リノベーション事例:「SIMPLE×オーガニック」(神奈川県川崎市)
お互いに在宅ワークが多いHさんは、それぞれのWSを離れた場所に設けました。
腰壁でリビングと緩やかにゾーニングした奥様のWSは、レコード棚を造作しインテリアを楽しむ空間に。
一方、ご主人のWSはエントランス横に個室化。気密性が高く、リモート会議にも対応できます。
内窓やガラス扉を採用し、視覚的なつながりを持たせました。
Hさん:僕は自宅で仕事をする時間が長いし、オンラインミーティングでは声を張ってしまうので、個室は必須。でも、一日中籠る部屋だから、閉塞感がない部屋をリクエストしました。
■ふたりの趣味や好みを尊重する空間
・リノベーション事例:「SIMPLE×MidCenrury」(東京都東村山市)
ご主人は個室をアメリカンテイストに、奥様はWICを『ピーターパン』のヒロインのお部屋を思わせるデザインで彩ったM邸。
それぞれ好きなものに没頭できる空間があることは、二人暮らしのQOLをぐっと高めてくれます。
リビングは白を基調に、ふたりの共通の好みであるミッドセンチュリーの世界観を存分に反映。
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Mさん:ダイニングの壁にかかっているアートは主人が、窓辺のグリーンは私が買ってきたものです。お互いの好きなものに囲まれた暮らしは、やっぱり最高ですね。
失敗しないリノベーションの進め方
二人暮らしのリノベーションを成功させるために、準備段階から大切なポイントがあります。
それは、暮らしに対するふたりの共通言語を作っておくこと。
・住みたい街のイメージ
街の雰囲気も、暮らし心地に直結します。
賑やかなエリア、緑が多い郊外エリア、都心にアクセスのいいベッドタウン…。
ずっとその街に住み続けるのか、将来的な住み替えも視野に入れるのかなど、様々な選択肢を話し合い、エリアを検討しましょう。
・素材感やインテリアのトーン
どんな空間で過ごしているときに心地よさを感じるのか。
いっしょにカフェやショップを訪れた際には、少しだけ内装に目を向け、素材感やインテリアのトーンについて話してみるのもいいでしょう。
・リノベーションの完成見学会へ参加
物件購入やリノベーションが現実味を帯びてきたら、リノベーション会社が開催している完成見学会へ。
同じリノベーション空間でも、会社によって施工精度や素材の使い方は様々です。
実際の竣工物件を体感し、お互いがどんな印象を持ったのかを話し合うことも大切です。
二人暮らしのリノベーションは「暮らし方」から考える
リノベーションは、二人暮らしも、ひとりの時間もより豊かにすることができます。
そのために大切なのは、効率を優先することでも、どちらかが我慢することでもなく、
二人にとっての心地よさを丁寧に探すこと。
ふたりの“今”と“これから”を軸に、暮らし方を考える。
どんな時間をいっしょに過ごしたいか、どんな距離感が心地よいのか。
ふたりの共通点や違いにそっと目を向けて、理解を深め合うことが重要です。
・二人暮らしのリノベーションエピソードはこちら
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