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UNIQUES vol.9/ p1-2 あの企画の仕掛け人
ウクライナのドレス
武田さんの集めるウクライナのドレスは、100年ほど昔のものもある。どうしてそんなにも前のものがここまでキレイな状態で残っているかというと、ウクライナではこのドレスを特別な時にしか着ないから。お祝いの席などで民族衣装として着るこのドレスは、刺繍にもそれぞれに意味がある。赤は愛情、青は健康など。それらを首回りや袖口に刺繍することで、風が入ってくる場所に魔除けの役割を持たせているのだとか。100年の時を経て、武田さんはそのドレスを日本人女性のためのデイリーに使える洋服として世に送り出した。いつの時代のものか知らなくても、どこの国のヴィンテージなのか知らなくても、素敵!と思わせるこのドレスの佇まい。そして武田さんの自然な着こなしが、どうしても欲しいと思ってしまう秘訣なのだ。
[2018.09.15]