こんにちは。アドバイザーのハシノです。
今回は、久しぶりに植物に関するお話を書かせていただこうと思います。
ここ最近、植物好きが高じてオフィスの打合せスペースに置く植物を探させてもらうことになり、
色んなショップで植物を見て回っていました。
初めは、場の雰囲気に馴染むような、インテリア的な植物を中心に回ってみたり、
希少種を求めて、サボテン・多肉植物の専門店に行ってみたり。
▼ザミア_フルフラセア@ SOLSO HOME Futako▼ブーファン_ハエマンソイデス@鶴仙園
なかなかオフィスの環境的にブーファンは厳しいですが、
個人的にはいつかチャレンジしてみたい植物のひとつです。
いくつか候補を社内でも共有しながら、どんな植物が適しているかを話す中で、
ただかっこいい植物というよりも、せっかくなら〈 意味のある・背景のある 〉植物を選ぼう、という方向性に決まりました。
そんな植物を求めて、個性的な植物を提案し続ける〝叢〟さんの店舗である〝叢03〟を訪ねました。
大テーブルに並ぶ、個性豊かな植物たち。
仕立ての美しさもさることながら、その形・サイズ・色・組合せをみるだけで、期待が膨らみました。
スタッフの方にとても親切に教えていただいたので、その一部をご紹介できればと思います。
■〝青肌〟岩石柱 _ #サボテン
こちらは鬼面角という柱サボテンの変異種である〝岩石柱〟という品種で、
さらに表面の色が変異した〝青肌〟の岩石柱です。
通常の岩石柱は表面がもっとグリーンに近いのですが、突然変異でブルーに近いカラーに。
ただ雨も含め、水に濡れてしまうと通常のグリーンになってしまうそうで、
ハウスの中で丁寧に生育された品種とのことでした。
元の柱サボテンから、形態やカラーが変異し、生育環境の条件も重なった結果生まれた強い個性が、
とても魅力的なサボテンでした!
ブルーが印象的な器での仕立ても美しいですよね。
■ウチワサボテン × プナ ボンニアエ _ #サボテン
こちらは2種類のサボテンを接木で合わせた個体です。
接木というのは、繁殖目的の生育技法で、種を取るために生長促進や弱い種類など、
単体では育ちが遅いものを強い台木(下のサボテン)の力を借りて生長させる方法だそうです。
こちらの植物は、ベースとなる台木にウチワサボテン。
上のサボテンである穂木には、アルゼンチンの山奥で1997年に発見された新種である、小型球形のプナ ボンニアエが接木されています。
過酷な環境下でも生息できる強い生命力をもつウチワサボテン。
その大きなフォルムとは対照的な小型のプナ ボンニアエという組み合わせが面白いですよね。
接木によって、ウチワサボテンのエネルギーを受けながら、プナ ボンニアエがこれからどのような成長・変化を遂げるのか、とても気になりますね。
自分たちの手に届くまでには、生産者さんの想いや丁寧なお仕事と、植物個体ごとの特性や掛け合わせによって生じた変化や個性があるんだなと、背景やストーリーを知ることで、より植物に興味を持つことが出来た気がします。
このBLOGを書いている今も、現在進行中でオフィスに置く植物は探していますが、
また機会があればこちらでも紹介できればと思います。