リビングルームに”溶け込む”洋服収納アイディア5選
毎日身に纏う洋服。思い出の詰まったものや、お気に入りのお店で購入したもの、限定ものでなかなか手放せない、など手元にある洋服には何かしらストーリーがあるのではないでしょうか。しかし、意外とスペースも取り、かさばるのが衣類…。収納方法や場所、悩みますよね。住む人のライフスタイルや好みによって様々な収納方法がありますが、今回はリビングルームに収納スペースを確保した、お気に入りの洋服をより身近に感じられる方法について、5つの事例をご紹介いたします。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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|Case1. 壁付きクローゼット
リノベーション事例:「CALM」(東京都渋谷区)
ヨーロッパを訪れた際に、現地でオーダーメイドしたという200着のスーツを持つYさん。リビングルームの両辺に隙間なく扉を並べ、その全てをクローゼットにするという大胆なアイディア。
一見壁のように見える扉を開けると、中にはびっしりと200着のスーツが。形崩れしないよう、ハンガーにジャケットをかけた状態でサイズを測ることで、200着ぴったりと収まるよう設計しています。文字通りスーツに囲まれた空間…まさに、スーツ好きのための収納方法ですね。
|Case2. WIC×すりガラス
リノベーション事例:「Ash Lounge」(東京都港区)
K夫婦のご自宅は、シックなカラートーンでまとまったラウンジのように寛げる空間を演出。
寝室とリビングルームの2方向からアクセス可能なウォークインクローゼットは、寝室と同じスチールの黒枠窓をはめ込めました。また、すりガラスを使用することで閉鎖感を軽減したり、中の様子の目隠しになったりと、メリットが沢山。
生活感のでるところをあえて完全に隠さず、2人の洋服がぼんやりとガラス越しに見えるのも、2人で作る等身大の“暮らし”を改めて実感させてくれますね。
|Case3.棚×カーテン
リノベーション事例:「SIMPLE×モルタル」 (東京都目黒区)
居心地の良さへのこだわりが強いY夫婦は、2人の生活スタイルと手持ちの洋服に合わせてクローゼットを造作。クリーニング屋をよく利用するということで、クリーニング屋のハンガーそのままで収納できるクローゼットをオリジナルで作りました。さらに、ご主人のジャケットの枚数と幅を測り、すっきりと収納できるよう計算。
あえて扉を設けずに、白の少し透け感のある柔らかい印象のカーテンを使用することで、圧迫感のない開放的な空間作りができます。
|Case4.WIC×パーテーション
リノベーション事例:「BRITISH&アンティーク」
ファッションが好きなO夫婦が暮らすのは、グリーンを基調にブリティッシュな雰囲気に統一されたお部屋。ウォークインクローゼットはモールディングを施した黒のパーテーションでリビングルームと仕切られています。実際に自分達の足を運んで見た、ロンドンの街並みのショーウィンドウをイメージしているのだとか。
その“ウィンドウ”から覗く中の様子は、ヴィンテージの洋服が並ぶアパレルショップのよう。あえてクローゼットを空間の“見せ場”とするのも、存在感があっていいですよね。
最後に
リビングルームに“溶け込む”洋服収納アイディア5選、いかがだったでしょうか。一般的に生活動線を考慮し、寝室や洗面所隣などに設けることが多いクローゼットの配置。視点を変えてみると、生活の中心となるリビングルームだからこそ、愛着のあるものを側に置くと居心地の良さが高まるかもしれません。「本来ならここ」という規定の場所が、ライフスタイルや好みによってカスタマイズできるのもリノベーションの魅力ですよね。