こんにちは。
春の気配が近づいてきている今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、話題となった映画「PERFECT DAYS」の監督であるヴィム・ヴェンダースが東京で開催した展覧会のお話です。
いろんなところで大絶賛されている「PERFECT DAYS」ですが、
私も映画を見てその内容の良さを感じていたら、
ヴィム・ヴェンダースの絵画作品がちょうど今回展示されているということで、
一体どんな作品なのだろうかと思い、会場に向かうことにしました。
今回の展覧会には、写真作品も含まれていて、
ヴィム・ヴェンダースは写真家としての顔も持ち合わせており、
映画撮影のロケ時に撮影したアメリカ中西部の風景写真が展示されていました。
こちらは写真撮影不可のため、作品の撮影はできませんでしたが、
ノスタルジックなアメリカを感じさせる素敵な写真でした。
そして今回の展示の目玉は、90年代初頭にヴィム・ヴェンダースが発表した映画でも使用された電子絵画作品「Electronic Paintings」と名付けられた作品になります。
詳しい技術的なことは分かりませんが、
当時の最先端映像技術であったハイビジョンで制作され、
アナログデータをデジタルデータに変換したときに、見たこともない絵のようなものを偶然発見し、それらのイメージに主演俳優らの写真を撮影・合成し、新たな視覚表現をつくり上げたそうです。
まだPhotoshopなどの画像加工ソフトが一般的ではない時期に、
新しい技術を使用しながら制作された作品は、
テクノロジーの進化を感じつつも、手探りで新しい視覚表現を求めていたヴィム・ヴェンダースのアーティストとしての側面を垣間見えました。
今後の動向が気になりますね。
それでは。