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こんにちは。
少し前になりますが、東京都現代美術館に
『マーク・マンダース – マーク・マンダースの不在』をみにいきました。
マーク・マンダースはオランダ出身のアーティストで、日本で個展が開かれるのは初めてだそうです。
私は今回マンダースを初めて知ったのですが、作品のインパクトに惹かれてこの展示に興味を持ちました。
「乾いた土の頭部」
半分に割れた大きな顔と、今にも崩れそうな質感のインパクトに目を惹かれますが、よく見ると作品の下には崩れた粘土が転がっています。
まるでマンダース自身がこの場所で作品を作り上げたかのようで、アーティストの痕跡を感じられる展示でした。
「狐/鼠/ベルト」
「リビングルームの光景」
マンダース自身の来日は叶わなかったそうですが、
展示を仕切るビニールの幕とそれを支える柱、作品の細かい配置など、本人の意図を感じられる工夫が随所に施されており「不在」を強く感じる構成でした。
本来6月22日までだったこの展示ですが、開催期間短縮を受けて作品返却までの間、コレクション展の一部で引き続き展示されているそうです。
不在の体験は難しいかもしれませんが、是非マンダース作品をこの機会に観にいってみてはいかがでしょうか。
【2021.8.30】