こんにちは。NAGASHIです。
先日、ふとSNSで見かけた展示会へ行ってきました。
代官山ヒルサイドテラスで開催されていた『とまる』。
ハタノワタルという和紙作家の個展で、
黒谷和紙という京都の無形文化財にも指定されている
伝統的な和紙を使った作品が展示されていました。
和紙の世界は今まで触れたことがなく、
正直、展示のイメージが湧いていませんでしたが、
展示室に足を踏み入れた瞬間から和紙の世界の広さを知って驚きました。
こちらは、
『積み重なったもの』というハタノの代表的な絵画作品。
和紙、土、顔料などが何層も重ねられてできた絵画とのこと。
和紙と思えないくらい厚く積み重ねられており、
まるで土の地面を切り取ってきたかのような力強さと美しさを感じました。
こちらは見た目の通り『壺』。
この作品は土の素朴さと紙の柔らかさが
どこか日本家屋の土間をイメージさせ、穏やかな気持ちにさせてくれました。
前述の絵画も含め、
ここに展示されている作品は値札がついて販売もされており、
インテリアから小物まで、生活の中で使えるものも多く並べられていました。
背の低いテーブルと椅子が作品として展示されていました。
一見、シンプルなスチールの家具に見えますが、
この作品にも和紙が施されています。
金属には出せない質感に魅了され、
景色の良い旅館でお茶を飲みながら外を眺めるイメージが湧いてきました。
和紙は、日常では触れる機会が少ないものですが
家の内装や家具、そして美術作品として
日本の伝統文化の美しさを再認識できる展覧会でした。
私は、1枚ポストカードサイズの和紙を購入してみました。
自分の部屋にどのように馴染ませようか、ワクワクしながらの帰り道でした。
みなさんも生活空間の中に和紙を取り入れてみるのはいかがでしょうか?
【2021.11.1】