今回訪れたのは、旧赤星鉄馬邸。
建築家アントニン・レーモンドが設計、1934年竣工。
個人邸として建てられましたが、終戦前の1944年に陸軍に、終戦後はGHQに接収。
1956年カトリック・ナミュール・ノートルダム修道女会が購入し、シスターの養成施設として使われてきました。
2011年以降修道女の志願者がいなくなってしまったことに伴い修道会は2020年に閉鎖することに。
今後は武蔵野市が購入し利活用を検討していくようです。
現存では希少な昭和初期の大型の鉄筋コンクリート住宅。
スリットを入れた曲面壁の階段室はRC造ならでは。
心地よい光が差し込んでいました。
2階の通路部分には玄関の庇と同じような穴が。
蔵や増貼りは歴史も感じる。
養成施設になってから、増築された部分も名残があります。
連続窓と藤棚と庭。
こんな贅沢な庭がある私邸が吉祥寺にあるとは。。
個人的に気になる今後の流れは「耐震改修等工事」が検討されている点。
公園整備工事まで実施し、2027年後半には公園としてオープン予定とのこと。
今回は特別公開で限られた期間の公開でしたが、公園となった際にはみなさまもぜひ。
ちなみに、レーモンド事務所設計によるマンションは都内にもいくつかあります。
数は少ないですが、出会った際は共用部もしっかりチェックしてください。
元々行こうと思っていましたが、抱っこ紐を忘れたので子供を抱えながらの見学。
なかなかのハードワークでした。