先日、前から気になっていた目黒通りのレストラン「kabi」に行ってきました。
発酵食材を特徴とした創作料理と、料理に合わせたお酒を提案するソムリエのいるお店です。
ブログのタイトルを「空間×料理×音楽」としましたが、これらが全て一流で至福の時間でした。簡単な「空間」「料理」「音楽」の感想です。
「空間」
目黒通りを歩いていると、古民家をリノベーションした室内に大きな黒いL字のカウンターとオープンキッチンが目に入ります。古民家という和のハコに、白と黒を基調としたシックでミニマムなインテリアと、北欧テイストの家具や照明がゆとりを持って配置されています。
ミニマムでシンプルな空間でありながら、高級感が演出されておりました。
「料理」
まるで1本の上質な映画を観たような、色彩と味が豊かな料理でした。
映画という表現をしたのは、実は今回予約したコースが18:00から、他のお客様と一斉にスタートする2時間コースでしたので、なんとなく映画を観る感覚に近かったからです。
料理も空間と同じで和洋折衷というか、和食、洋食というボーダーがない斬新な料理でした。料理一品一品に合ったお酒がペアリングで出てくるのですが、一緒に飲むお酒で料理の味に深みが出るので驚きの連続でした。
「音楽」
例えば、無音の中で食べる食事ってとても緊張します。また、クラッシクやオペラを聴きながら食べる料理と、スローテンポなジャズをBGMとして聴きながら食べる料理、同じ料理でも味わいが変わってくると思います。
「kabi」では、初めはハウス系の音楽。料理を待つ間の時間、次はどんな料理が出てくるんだろうというワクワク感が助長されている様でした。また、ハウス系のアップテンポな曲が、変にかしこまりすぎてない分とてもリラックスできました。
デザート時は、いつの間にかスローテンポなジャズ調な曲に変わり照明も少し暗くなり、帰るのが名残惜しくなりました。
デザインを仕事にしている身として、すごく勉強になることが多かったです。
「空間×料理×音楽」=「心地いい至福の時間」
なかなか気軽に行けるレストランではありませんが、季節が変わった頃にまた行こうと思います。
[2021.4.13]