こんにちは。すっかり寒くなってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
またまた素敵な展示を見てきたのでご紹介させてください。
水天宮前にある「T-house New Balance」という、ニューバランスのコンセプトストアへ足を運びました。このストアでは、通常ではスニーカーや服など販売されていますが、期間限定でアーティストによる展示が開催されています。
以前私のブログでご紹介させていただいたアーティストのHaruna Kawai氏が、今回新たに「状態と光景」というテーマで立体作品を展示していました!
幾何形態の組み合わせを平面で表現されている作品が有名なカワイさんですが、今回は新たな試みなのか、立体作品と空間が溶け込んでいるような展示でした。
抽象的なモチーフが、ショップ内に点在しています。ポップな配色と形の軽やかさからなのか、サイズが大きいのにまるで浮遊しているように感じます。
オレンジ色の立体作品は、5円玉が吊り下げられているようにも見えてきますが、両隣の柱に結ばれた帯が絶妙だなと感じました。バランス感覚がとてもかっこいいです。
建物は、スキーマ建築計画の長坂常氏による設計です。
古く趣のある柱と梁が目に留まったので、蔵をリノベーションしたのかな?と思いきや、外観は全くの新築だそうです。
柱と梁は、元々川越にあった築122年の蔵で使用されていた材を移築したそうで、意匠的に取り入れられています。柱に開いていた貫穴を利用してショップ内の什器が設置されていたり、今回のカワイさんの作品で活用されていたりと、元の貫穴としての用途以外に新たな用途が加わっているところが素敵だなと思いました。
こちらの作品では、元々ショップ内にあった什器と組み合わせて構成されていました。
場の空間に溶け込むような物と物との関係性がとても面白かったです。
また、店員さんによると作品周りのスニーカーの配置はカワイさんがレイアウトされたそうです。
スニーカーも作品の一部のように見えてきますね。
また、素敵な展示を見つけたらご紹介させてください。
[2021.12.20]