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学生時代に訪れて印象的だった美術館をご紹介。
場所は金沢。
21世紀美術館からも歩ける距離にある「鈴木大拙館」。
静かな住宅街に囲まれた場所です。
大阪から金沢のコンペに参加し、訪れたのが最初の機会。
3日間滞在しているうちに2回も訪れ、別の機会に3回目の再訪しているくらい
お気に入りの場所です。
設計は谷口吉生氏。
21世紀美術館のようなボリュームのある展示とは違い、展示品の数なども多くはないです。
建物は、玄関棟・展示棟・思想空間棟が内部回廊・外部回廊でつながっています。
そして、玄関の庭・露地の庭・水鏡の庭によって構成されたシンプルな作り。
ミニマルで濃い空間。
まさに仏教哲学者・鈴木大拙の理解を深めるような空間に感じます。
美術館の間接照明は勉強になります。
「水鏡の庭」越しの「思想空間棟」。
谷口吉生氏らしい「水平と垂直」が美しいです。
思想の空間の中から見た水鏡の庭。
この畳に座りながら、一人反省会をしたのも懐かしい思い出です。
各所にベンチもあるので、展示を楽しむのももちろんですが、
この場所で流れる時間を楽しんで欲しいです。
では、4回目の機会を楽しみにしています。
ちなみに、、
金沢から大阪への帰路の途中、ふと見つけた温泉も谷口吉生設計でした。
加賀温泉郷にある「加賀片山津温泉」。
こちらもぜひ、訪れてみて下さい。
柴山潟が一望できるお風呂は格別です。
[2022.3.29]