こんにちは、nu編集部です。
nuリノベーション(以下、nu)で働くスタッフの「いい時間」を切り抜いてお届けする当連載。5回目の今回集まってもらったのは、設計デザイナーとして働く3人。各々の一眼カメラを所有しているといいますが、「どうして写真を好きになったの?」「どんな写真を撮るのが好き?」。
3人のインスピレーションのルーツでもある、ファインダー越しに見る独自の世界をご紹介します。
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#カメラ小僧なわたしたち
△アシスタントデザイナー:石川(左)、アシスタントデザイナー:前川(中央)、デザイナー:花立(右)
#1 意外な共通項
花立 同じチームだから普段からよく話してるけど、「写真」について改めて話すのってなんか変な感じ(笑)。まずは、写真が好きになったきっかけから話してみますか?
石川 そうですね!花立さんは?
花立 昔からスマホで写真を撮ってSNSに投稿したりはしていましたが、本格的に写真にハマったきっかけは卒業旅行でした。「せっかく海外に行くなら、良いカメラを持っていけ!」って、父から一眼カメラを譲ってもらって。当初は全然使いこなせなかったんですが、ただ遠くを撮るのではなく、テクスチャにこだわって撮ることを意識するようになってから、『あれ、私わりとセンスあるじゃん」って思い始めて(笑)。この写真はバルセロナで撮った水面に映るタイル壁で、お気に入りの一枚です。
△花立さんがバルセロナパビリオンで撮影した一枚
前川 おお〜、確かにすごく綺麗な一枚ですね!石川さんも一眼持ってるんですよね?
石川 私は大学1年生の時に参加したツアー旅行で、周りの人がカメラを持ってるのを見てから憧れるようになって。成人した時に両親に「カメラが欲しい!」ってお願いして買ってもらったものを今も愛用しています。旅行中にいいなと思った瞬間を覚えておきたくて、写真に収めることが多いですね。中でも藤森照信さんの建築が好きで、見返していたらたくさん撮ってるなって再認識しました(笑)。
△石川さんが大分県「ラムネ温泉」(藤森照信さん設計)で撮影した一枚
前川 藤森さんの建築、いいですよね。偶然ですけど、僕のきっかけはお二人をミックスした感じで。学生の時、海外に建築を見に行く機会があって、入学か成人のお祝いとして両親からカメラを買ってもらったのがきっかけでした!(笑)建築物ももちろん撮りますが、スマホでは表現できないボカシ具合で撮影できるのが面白くて、最近は人物とか動物とか、動いているものを撮ることが増えてきました。
石川 わかる、動物を撮るならスマホよりも断然一眼だよね!動物とかはなかなか近くまで寄れないけど、結構絞っても毛並みまで綺麗に映るから、臨場感が全然違うというか。
前川 事前に送り合った写真、僕も石川さんもサル撮ってましたね(笑)。でも、同じものを見ても感じ方や切り取る表情が全然違うから、写真でそういった「自分にしか切り取れない一瞬」が表現できるのはいいですよね!
花立 前川くんの撮ったサル、いい表情だね!
前川 バッチリカメラ目線ですよね!ジャポニカ学習帳の表紙に応募しようかと思うくらい、上手く一瞬を切り取れた一枚だったなと思います(笑)。
△前川さんが「那須どうぶつ王国」で撮影したコモンマーモセットの父猿“ビビ”。
#2 シャッターチャンスは日常にも
前川 皆さんが写真を撮るのは、やっぱり旅行の時がメインですか?
石川 私は、実家に帰った時に家の中で写真を撮ることも多いかもしれないです。家族の何気ない日常だけど、離れて暮らすようになったからこそ尊いというか、この瞬間を残しておきたいなって。
花立 わかります!私は実家が長野県なんですが、帰った時は家の中も外もよく写真を撮るかも。自分の目に映ったそのままを記録しておくイメージで、ソファに座った目線で見える、暖炉とか自分の足とか(笑)。
前川 まさに「見たまま」を撮るんですね!(笑) 僕は散歩が好きで、家の周りを歩いている時に目に留まった景色を撮ったりしますね。野良猫とか、空とか…。あと、“トマソン建築”も好きで、見つけるとつい撮っちゃいますね。“2階の外壁面に、手すりや階段もないのにいきなりドアがついてる!”みたいな(笑)。どんな経緯でそうなったのかなって想像するのが面白いです。
花立 そこに目が行くのは、建築好きあるあるなのかもですね!私も空は撮るかも。これ、自宅の窓から見えた空なんですけど、すごく綺麗にグラデーションしていて。スマホで撮影したんですが、目に見えたそのままの色が撮れたので印象的な一枚です。
石川 わぁ、こんな色になるんですね!空って暗くなればなるほど見たままを写すのが難しいから、素敵ですね!あと、私は植物を撮るのも好きですね。ちょうどnuのオフィスが面している明治通りは春になると桜が本当に綺麗なので、思わず立ち止まって撮っちゃいます。
花立 毎年春が待ち遠しいですよね。特に、渋谷駅方面に向かって少し坂を下ったあたりからの画角が綺麗なんですよ!
石川 え、そうなんですか!じゃあ来年は意識して撮ってみます!(笑)
#3 思い返す「いい時間」
花立 一眼カメラへの思いはあるけど、最近はスマホで撮ることも増えた気がしますよね。
石川 そうですね、一眼を持って「撮るぞ!」っていうのは、旅行のとき限定かもですね。最近はスマホのカメラも本当に性能がいいですしね!
花立 それもあってか、わざわざ現像することも減った気がしませんか?子供の頃は、写真は一枚一枚印刷されたものというイメージだったけど、スマホも一眼も、データとして見返せちゃうもんね。
前川 僕も、旅行の写真とかは画面上でたまに見返して思い出に浸ることが多いかもですね。ただ、お気に入りの一枚はちょっと「みんなに見てほしいな」という欲求もあって…。SNSのプロフィールの背景に設定したりします(笑)。
花立 うわー、それもすごく共感!
石川 ただ、さっきの話の中でも出てきたけど、一眼カメラにしか表現できないものって絶対にあると思うし、これからも機会をつくって一眼もたくさん使っていきたいですね。
前川 そうですね。国内、海外問わず旅行に出かけるタイミングも増えてきそうですし。
花立 うんうん、またみなさんのベストショットが更新されたら、ぜひ共有してくださいね!
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画面を見せ合いながら、ときに共感したり、ときに新しい考え方に感心したりとワイワイ盛り上がる3人。同じ写真好きだからこそ分かり合える、お互いのとっておきの一枚へのリスペクトを感じるひと時でした。
今回はここまで。次回もお楽しみに!(^^)
撮影・文:nu編集部