Let’s wash hands!理想の洗面台5選
『手洗い・うがい』の大切さを身にしみて感じるコロナ禍の生活。
長いおうち時間、家族の健康を守る洗面台の使い勝手やデザインについて、改めて考えてみるいい機会です。
一番使いやすくて、常にピカピカに保ちたくなるようなお気に入りのデザインの洗面を考えてみませんか?
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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理想の洗面って、どんな洗面?
洗面室って家の中でメインどころではないものの、1日に何度も使う大切な場所。
求められる機能性も人によって様々です。
日々のお掃除すらも楽しくなるような、素敵なデザインの洗面台をご紹介します。
小さなスペースこそ壁紙で遊ぶ
SIMPLE×SOZAI[神奈川県川崎市]
まずご紹介するのは、ボタニカル柄のクロスが印象的なS邸の洗面室。
他のお部屋はアッシュトーンをベースに落ち着いた雰囲気でまとめられていますが、洗面スペースではここぞとばかりに個性を爆発。
とは言っても、もともとはオーソドックスなタイル張りの洗面をイメージしていたと言うSさん。
『WALPA』と言う恵比寿にある壁紙専門店でこの花柄のクロスに一目惚れし、途中まで進んでいたプランを変更。
部屋の中で最も小さな面積である洗面の壁に、一目惚れしたクロスを使用することにしました。
お部屋の設計中に購入したというヴィンテージの鏡との相性も抜群で、奥様にとって洗面室が家の中で一番お気に入りの場所になったんだそう。
パーツで魅せる インダストリアルな洗面
ROUGH×VINTAGE[神奈川県川崎市]
部屋の横幅いっぱいにとった土間。
土間の壁に洗面シンクを取り付け、帰ってきたらすぐに手洗いができるように。
シンプルなしつらえでありながら、センスが光る見事なバランス感。
水道の配管をあえて壁の外側に表して、時間とともに錆びていく銅の独特な質感を楽しんでいるんだそう。
ちなみに配管の横にあるディスペンサー置き場は、nuリノベーションで造作したオリジナル。
ステンレスの板を曲げて作られたシンプルなパーツが、インダストリアルな雰囲気を演出します。
お客さんもウェルカム!ウォークスルーな洗面
エッセンス[神奈川県川崎市]
玄関からリビングまでの廊下に洗面スペースがあるH邸。
洗面室はお風呂場とセットであるのが一般的ですが、こんな風に廊下に設けるとお客さんでも気兼ねなく使えます。
幅広の洗面ボウルは、手や顔を洗うだけでなくグリーンのお手入れをするときなどにも便利そう。
大きなアンティークの鏡は、まるで絵画のように廊下の空気を彩っています。
無機質を極めた究極の収納
Ample[神奈川県横浜市]
一見インテリアのような右側のカウンターは、モルタルで仕上げた洗面ボウル。
余計な要素を一切削って、無機質さを極めました。
しろくまの親子が乗っている右側の部分は、実は引き出し収納。
洗練されたデザインに仕上げるため持ち手をつけず、内側の下部分に手かけがひそんでいます。
上から見ても横から見ても引き出しの板が見えないように、閉じた時にぶつかる部分が三角形になっているのもポイント。
写真をみて板の形状に「あれ?」と思ったあなた、さすが。お目が高いです。
リビングに2つ目の洗面台
SIMPLE×モルタル[東京都目黒区]
こちらのリビング、どこに洗面があるか分かりますか?
本棚の右側、キッチンとリビングを隔てる壁に洗面ボウルが付いています。
狭い洗面室内で夫婦の朝の支度が重なるのを避けたい!と作られた2つ目の洗面。
最初は「洗面室にボウルを2つ」と考えていたそうですが、間取りを熟考するうちにこのような配置になったそう。
洗面のあるリビング後方スペースは、奥様が自宅で仕事をするときにデスクを出してアトリエとして使用。
絵を描く時に絵の具を洗ったり、さっと手を洗ったりできるため重宝しているんだそう。
またバルコニーにも近いため、バルコニーで育てているグリーンに水やりをするときも便利なんだと言います。
最後に
こまめなお掃除が必要で、だんだん家の中で「やっかいな場所」という印象になりがちな洗面スペース。
今不便に感じている小さなことや、いつも必ず置いておきたいものをリストアップしてみると、イメージが具体的に膨らみます。
実は、リノベをしたお客様に「一番お気に入りの場所はどこですか?」と聞くと、悩んだ末に洗面と答える方がとても多いのが意外な事実。
こだわる箇所がたくさんあるからこそ、オリジナリティが発揮され、想いがこもった場所に仕上がるのかもしれません。
長いおうち時間の間に、理想の洗面について考えてみてはいかがですか?