こんにちは。
季節はすっかり春を通り越して初夏の陽気ですね。
満開だった明治通りの桜もあっという間に散ってしまいました…
さて本日は「まつかわ・ぼっくす」について書きたいと思います。
「まつかわ・ぼっくす」は建築家の宮脇檀氏が設計した個人邸なのですが、
現在は「THE MIRROR」というアートギャラリーとして利用されており、
昨年の秋ごろから一般公開されています。
「ぼっくす」の名のとおり、コンクリートの”箱”のような外観です。
宮脇氏はこの、箱のような住宅をいくつか生み出しており「ボックスシリーズ」と呼ばれています。
「まつかわ・ぼっくす」は3つコンクリートの箱が中庭を囲うように配置されており、
3つの箱のうちの一つがギャラリーとして公開されています。
現在はそれぞれが別の住居になっているようですが、
竣工当初は2つしか箱がなく、中庭を介して2つの箱を行き来していたようです。
中に入ると、外観からは想像もつかない開放的な空間が広がります。
中庭に面した大きな窓とトップライトが特徴的です。
この建物はRC造と木造の混構造なのですが、その組み合わせ方がとてもユニークでした。
鉄筋コンクリート造の箱の中に木製の箱が入っているような構成で、
私の第一印象は、「不思議」でした。
ログハウスのような、秘密基地のようなワクワクを感じました。
また、開放的な吹き抜け空間や落ち着きのある天井の低い和空間など
空間にメリハリがあり
限られた空間ながらも色々な居場所が整っていると感じました。
開放的な吹き抜け空間には天窓からの自然光が入り込みます。
急勾配の天井や壁を光が撫でて室内を明るく照らしていました。
私の一番のお気に入り空間がこの2階のバルコニーのようなスペースです。
開放的なのにこぢんまりと落ち着ける空間で、好きでした。
4/9〜5/18まで『春の音色を聴く〜有元利夫in松川ボックス〜』展覧会が開催中です。
開廊時間が火曜〜土曜日の午後1時から5時まで、1時間ごとの入れ替え制となっており、
事前予約必須ですので行かれる際にはご注意くださいませ。
ゴールデンウィーク中など、
もし興味があればぜひ足を運んでみてください。